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My Story

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10年後の治療を終えて
坪井フミ子(栃木県在住・1954年生まれ)

2016年07月01日更新

 ・10年前のある朝のこと、右胸の異常な痛みで目が覚めました。まんべんなく触ってみると、乳首そばに小さなしこりがあることに気づきました。毎年、かかりつけの開業医で、市の検診として、超音波検査は受けていて、前年検査では「異常なし」だったのです。

 その日、先生の所へ行くと、その場で、触診と超音波検査をして「痛みがあるなら悪いものではないと思うけど、念のため再検査を受けてください」と言われ、翌日、足利赤十字病院の乳腺外来を受診しました。マンモグラフィ検査、超音波検査、細胞診など詳しい検査の結果、グレードⅡの乳がんと判明、しこりは1.2センチで早期発見とはいえ、私の頭をよぎったのは、がんイコール死。なぜ私が?4人の子供を出産し、母乳を飲ませた私には、乳がんは無縁だったはず。

 3男の小学校卒業式を間近に控えた平成16年3月2日に手術。温存手術が希望だったのですが、主治医・戸倉英之先生の術前説明の中で、「手術中の状況によっては、全摘になります」とのことで、すごくショックでした。

 ・結果、乳がんのできていた個所が悪く、全摘、脇下リンパ節も切除でした。悲しい現実でしたが、戸倉先生が退院までの毎日朝晩、見に来てくださり、不思議と気持ちが落ち着きました。子どもたちや私の姉妹も協力し、みんなで私をサポートしてくれたことに感謝しています。

 退院後は、手術跡が痛かったり、腕が上がらなかったりしましたが、リハビリで少しずつ上がるようになりました。術後療法として、アリミデックスを5年間飲むことに。1か月休養して、仕事復帰しました。通院中に、看護師さんから患者会のパンフレットをいただき、それがあけぼの会との出会いでした。

 ・あけぼの会では、同じ体験をした仲間たちと心置きなく話ができ、自分もがんばろうと前向きになれました。相談会や講演会に参加したり、会報で、病気をしっかり受け止め、知ることによって、むやみに再発を恐れなくてもいいことがわかりました。全国大会や支部の旅行なども楽しみの一つです。子供たちからも、「母さん、明るくなったね」と言われ嬉しかったです。

 5年のホルモン療法が終る時、主治医から「ボランティアで臨床試験に参加してもらえますか」と聞かれました。「アリミデックスを5年で止めるか10年飲むか」を無作為に振り分けて行うランダム比較試験で、私は10年間飲む方に当たりました。今年3月、それも終わり、数年後には、きっと結果が出ることでしょう。未来の乳がん治療のために、自分も役に立てたと思うと、うれしく思います。乳がん医療は、どんどん良くなって行くと思いますが、やはり早期発見が大切です。これからも乳がん検診を受けましょうと呼び掛けて行こうと考えています。(ピンクリボンセミナー・2014年10月26日・栃木市サンプラザにて)