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My Story

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今の私も、なかなか好き!
塚田真紀(新潟県在住、1974年生まれ)

2016年10月01日更新

体験発表「今の私も、なかなか好き!」
                             
4年前、37歳の時に乳がんになりました。左の胸の上の方にポチっとした柔らかいおできみたいなものがあり、気になってはい
ましたが、1人息子の小学校の卒業式、中学の入学式と忙しくしていて、なかなか病院へは行きませんでした。

行事も落ち着き、やっと病院へ行ってみました。最初「乳がんじぁないね、今年の乳がん検診受けなくていいからね」と言われ、安心したのですが、すぐに、「脇のリンパが少し腫れているから一応検査しよう、1週間後にまた来てね」と言われました。
それが1週間を待たずに、突然病院から電話が来て「乳がんだった」と告知されたのでした。その時はもう、目の前真っ暗、頭真っ白、ただただ泣くしかなかったです。子供に会えなくなる、家族に会えなくなる、あたし、もう死んじゃうんだと、ネットを開いては、悪い情報ばかりが目に付く日々でした。

検査の結果、左胸には、4センチ近いしこり。すでに多数、脇のリンパ節へも転移していました。その頃の私は風邪も引いていて体調があまり良くなく、がんと言われた途端、あちこちが痛いような気がしたりもしました。
検査が全て終わった時、先生は「簡単な治療では済まないからね、決して、良い状態ではない」と。私が気づいたポチッとしたものは、すでに転移したものだった、もう、生きている心地がしませんでした。先生を信じることができなくもなっていました。どこの病院で治療すればいいのだろうと悩みました。

結局、私の希望、家族の思い、色んな方々のアドバイス、手助けがあり、今の病院(新潟がんセンター病院)へ転院して、すぐに治療が始まりました。術前抗がん剤、左胸全摘、リンパ郭清後に放射線、そして、現在も継続中のホルモン治療。とにかく、出来る治療はすべてやってほしいとお願いしました。当時、私は2人目の子供が欲しくて、不妊治療もやっていましたが、それも、諦めなければなりませんでした。
術後1年くらいで、リンパ浮腫も出てきてしまいましたが、今は毎日のマッサージで何とか乗り越えています。
私には、ママ友であり、ご近所さんでもある、乳がんの先輩の友人(会員の塩野ゆり子さん)がいました。今日まで、どれほど助けてもらったことでしょう。何もわからない私に、いろんなことを教えてくれたり、子どものことも相談に乗ってもらったり、何より、彼女自身が治療に立ち向かっている姿を見て、私も頑張れました

最初は絶望しかありませんでしたが、乳がんのことをよく勉強してみると、何とかなるかもしれない、負けない、という気持ちが少しずつ湧いてきました。こんな気持ちになれるまでには時間もかかり、いろんな人との出会いがありました。
がんセンターで行われているあけぼの会の〈あけぼのハウス〉でも、話を聞いてもらい、本当に心が楽になりました。そして、あけぼの会に入会しました。
私は泣き虫なので、話を聞いてもらっては沢山泣いて、また、前を向こうという気持ちになれました。入院中には看護師さんにも話をきいてもらい助けていただきました。そして治療を続けて行くと、沢山の同病の友達が出来ました。〈がん友〉と呼んでいます。病院へ行くと彼女たちとおしゃべりして、長い待ち時間も楽しい時間となりました。病院へ行くのが楽しみになった位でした。

もちろん、家族や友人、ママ友も助けてくれます。でも、〈がん友〉の力は絶大なのです。1人では辛くて不安でも、みんながいれば、何とか乗り越えられる気になります。もちろん不安が消える訳ではありません。どこか痛いところがあったりすると、もしかして?と、不安になります。そんな時、つながってくれている〈がん友〉に気持ちをぶつけたり、逆に、気持ちを聞いたりもしながら、どれほど、助けられたでしょう。

今では、仲良しのがん友と温泉も入ります。1人では勇気がなくても、みんなと一緒なら入れます。乳がんになってしまったのは、本当に辛い。私自身にとっても、家族にとっても。でも、嫌なことばかりではありません。日々の大切さを知り、家族の大切さ、ありがたさを知り、素晴らしい先生方に巡り会い、そして、何よりのたくさんの友達を得ることが出来ました。
がんになって良かったなんて、決して言いません。
ならない方が良かったに決まってます。でも、今の私も、なかなか好き。がんは決して甘いものでありません。大切な友達との別れもいくつかありました。今は、彼女たちの思いをつないで行けたらと、思ってます。

現在、始めに大変お世話になった〈あけぼのハウス※〉のお手伝いを、微力ですが、させていただいています。ボランティアと言ってますが、私の方がみなさんから元気をもらっています。みなさんも是非、あけぼのハウスにおいでください、月に1度ですが私もいます。そこで、何でも話して、決して1人で抱え込まないでください
個人的にですが、新潟限定で乳がん患者のためのコミュニティサイトをFacebookでやっています。今、健康な人でも明日どうなるかわかりません。そう考えるとみんな一緒です。不安をゼロにはできないけど、色んな思いを胸に、辛いこともそして、楽しいこともみんなで一緒に乗り越えていきましょう。     新潟講演会(2016年5月22日 新潟日報メディアシップにて)
※あけぼのハウス新潟http://www.akebono-net.org/schedule/article-2214.html