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My Story

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伊豆下田から富士の麓への通院 Ⅰ
金崎シヅヨ(静岡県在住、1949年生まれ)

2016年11月01日更新

ワット会長へのメールから始まった金崎シヅヨ(カネザキシヅヨ)さんの体験記です

静岡・下田に住んでいる金崎さん(67)という会員からメールが届いた。この人、再発闘病中、しかも長い。
手術は1993年12月、44歳の時。
その後10年目(2003)に、局所、鎖骨下、胸骨旁リンパ節に再発、放射線とホルモン剤(アロマシンの内服)で4年間治療をしたが、2007年に肝転移。

そこで、ゼローダとタキソテール(XT)療法を8年間続けた。
その間PET検査もしていて、がんが消えたような一時期もあった。
ところが、昨年11月に元あった肝転移がくっきり判明(造影MRIで)し、やはり完治はしていなかった。
ハラヴェンに治療変更、気になる副作用のほうは今のところ、拍子抜けする位軽いのと、時間も30分しかかからないので、とても楽。
通常2投1休で1クールなのだが、好中球が下がるので、1投2休で3回終えたところ。

治療効果については予測できないが、やれる治療法があることに感謝して、続けたいと思っている。
と言いながらも、エンドレスの治療は時々投げ出したくなるときもある。
しかし、「これが私の生きる道」と開き直ったり、自分をなだめたり、日々逡巡している。
がんになってからもずっと仕事(看護師)は続けてきた。大変なときもあったが、重くて、意義深い人生だったとつくづく思う。
「自分のように、再発、再再発しても、生きていて普通の生活ができること、不安を抱えている方にこんな症例の人もいると知ってもらえたら、ささやかですが、人様のお役に立てることだと思っております。
又いつか会長さんにお会いできることを目標にして治療を続けたいと思っています。
ありがとうございました」と書かれている。感動した。  (ワット)

6月3日(金)
いつもの電車で出かけた。(下田の自宅から、長泉町の静岡がんセンターまで、電車、乗り換え、タクシー合わせて往復6時間)今日は9時過ぎ受付、採血はすぐできた。眼科で受付、涙通をしてもらった。
タキソテールとゼローダーの副作用で、涙腺が硬くなり詰まって部涙管に涙が流れず、涙腺渡欧してもらっている。でもすぐつまり いつも涙目。

次に、女性内科で受付して、11時に呼び出しだった。
今回はCEAが、前回の4.3が5.2と上がっていた。
「ハラヴェンの効果を評価をしていないので、PET-CTをやりましょう、新たな病巣があったら治療法の変更をしなければならないから」と主治医に言われ、動揺してしまった。
毎日考えてはいたが 今後の事が不安いっぱい。
「ハラヴェンが効いてないとなると、使える薬剤はあるのでしょうか?」と聞いたら、「はい、薬はたくさんあります」との答えに、かすかな望みを見出した。

9日木曜日の午後に予約を入れてもらった。
会計を済ませる。
こんな早い時間に帰ることはないことなので、戸惑ってしまった。
帰りのタクシーで運転手さんが「患者さんじゃないでしよ、イキイキしてるよ」と話しかけて下さった。
自分では暗い気分だったのだが、駅に着くまで世間話ができ、なんとなく救われた。
晴れた日の車窓景色も見る気になれず、落ち込んだ気持ちのまま、家に辿り着いた。
すぐに、姉と娘にメールをした。

〔私の今の思い〕
長距離通院ができ、主治医の説明が理解できる、また治療方法がある、使える薬剤がある、これらが全部そろっている間は治療を続けるが 一つでも欠けたときは治療の止め時と思っています。
化学療法を続けていて初めて患者さんの気持ちが本当に理解できるようになったと思います(私は看護師、3年前に退職)。
患者さんの気持ちに対するのではなく 同じ方向を向くという事がわかりました。
季節の移ろい、花、などに思いを寄せること、絵手紙、パッチワーク、短歌、俳句、詩なども、じっくり味わうことが出来るようになりました。 (金崎シヅヨ)  (続く)