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巻頭記事

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あけぼのハウス東京    《2017年12月11日更新》

2017年12月11日 更新

大橋会館 (撮影:島崎亮子・事務局スタッフ 2017/12/10)大橋会館 (撮影:島崎亮子・事務局スタッフ 2017/12/10)昨日、今年最後の<あけぼのハウス東京>を開いた。参加者は20名弱、しかし、数ではない、その雰囲気が今までにない意義深く内容の濃いものだった。全国の人があの場にいたらよかったと思ったくらい、もったいない内容だった。というのも、最初は新薬の「イブランス」の発売がこの15日と決まったので、薬の勉強を少ししたが、すぐに、自分の今の状況を話してもらった。めいめいがとても話上手だった。特に再発治療中の人の話は切実なのだが、淡々と客観的に話すので人間超越の感があった。
中でも、Hさんは会うたびに「会長さんのあのことがなければ私はここにいません、今でも夫も息子も感謝してます」と言う。「あのこと」とは、私が「あんたバカじゃないの?」と大声を上げた日のことを指している。しこりがブラウスを盛り上げるほど大きくなっていたのに、手術をためらっていた。ご主人と息子さんと本人と3人で事務所に来て、それまでの話を聞いたとき、私が叫んだのだった。「病院の電話番号言って」と聞くとすぐに子機でダイヤルして、ご主人に渡して、「予約して」と無理やり予約を入れたのだった。
そして、勿論、入院手術となったのだが、あれから3年、ここまで持つとは予想していなかった。乳がんは助かる人は助かる。Hさんの心情告白が私の心に突き刺さった。「治療を続けていて、こんなになって、自分は一体自分の人生を生きているのだろうか?そう思ったとき、治療もやめて死んでしまいたくなった。しかし、少し経って落ち着いてきて、今は平常心で、幸せと思うくらい」と顔が和んだ。これほど、分かりやすくて、かつ哲学的とも言える心境の伝え方ってあっただろうか?「自分の人生を生きているだろうか?」
がんと真剣勝負をしている人は、かくも極限まで追い詰められるのか。哀れ。しかし、みなが勇ましい。限界のはずなのに、Hさんだけでなく、他にも治療中の人たちはサラッと実況報告をした。その上、帰りには三軒茶屋で忘年会をする、と人数を確認していた。無敵集団だ。初めてハウスに来た人も意気投合して加わったのにも驚いた。術後治療半月の人もいたが、再建でエキスパンダー入れていたので、体験者のKさんがかなり親身に話を聞いてくれていた。全員が充足感を持ち帰ったハウスだった。うれしかった。
閉会の4時になっても盛り上がったままだったが、息子が帰国した日の会長さんは落ち着かず、解散となった。三軒茶屋に私も行きたかったのよ。新年会には誘ってね。ワットakebonok@d9.dion.ne.jp