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巻頭記事

巻頭記事

「生きる」とは「信念に生きること」    《2018年5月14日更新》

2018年05月14日 更新

樹齢150年、たった1本の藤が70畳の広さに広がって 新潟市・北方文化博物館 (撮影:内藤桂子・新潟 2018/5/6)樹齢150年、たった1本の藤が70畳の広さに広がって 新潟市・北方文化博物館 (撮影:内藤桂子・新潟 2018/5/6)今日は暑かった。春はもうおしまいなのか?何もしない間に季節だけが走り抜けていく。先月から毎日文化センターの短歌教室に参加している。月1回だけなので上達するか怪しいのだが、独学ではすぐに怠けるので、宿題があったりすれば、その分自分を追い込むので、努力はすることになる。クラスは8人中、オジサンは一人だけ、後はオバサンばかり。映画館でもレストランでも電車でも街でも、この傾向、男性軍はどこへ消えたのか。
先日の相談室。昨年3月に手術した人が突然の転移で入院、手術を受けた。小学校へ入学したばかりの娘と上のお姉ちゃんがいる。自分も立派な職業婦人だが、先々のことを考えると、娘たちのために(仕事はやめて)、家にいたいと思う、と言う。むずかしい問題だ。私は、仕事を続けるべきではないか、家族との愛情は時間ではなく、その濃さ、中身ではないか、と言った。しかし、当人にしてみれば、そんなに簡単には割り切れない。
私があけぼの会を始めた時、子供達は5歳と8歳だった。37歳で手術、腋下リンパに2個の転移があったので、5年以内に再発すると決めてしまって、それにはこの仕事をやり遂げるのだと決めて、一心不乱、家族のことは二の次だった。それが結局、再発はしなかった。長い間、子供達に対する負い目があったのだが、あけぼの会創立20周年のとき、夫と子供達から「マミー、おめでとう!」のプレゼントをもらった。エッ?あなた達のことを犠牲にしたと思っていたのに、と申し訳なさで胸一杯だった。
でも同時に悟ったのは、家族は私のしてきたことを誇りに思ってくれている、私ももう「済まなかった」の気持ちを捨てるべきではないか。犠牲にされた、なんて少しも思っていなかった、あの純粋な寛容さを素直に甘受しよう。どっちにしても、両方完璧には出来なかったのだ。正直、今でもやり直せるものなら、子供達の小さかったときからやり直したいと、思うことがある。しかし、それは欲張り人間の欲だ、と戒めている。
彼女は、私のアドバイスに納得した様子は見せなかった。どう決めるか。どう決めてもいい、自分の人生を生きてほしい。貫いて、生きてほしいと願う。それは自分勝手に生きるのとは違う。信念に生きること。家族のために生きると決めても、それもあなたの人生、側はとやかく言えない。正解はないからだ。  ワット   akebonok@d9.dion.ne.jp  
写真をクリックすると大きくなります。 *北方文化博物館   http://hoppou-bunka.com/