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巻頭記事

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懐かしい富樫さん、How are you?     《2018年7月2日更新》

2018年07月02日 更新

木瓜(ぼけ)の花㏌広島 (撮影:Leela Watt  2018/6)木瓜(ぼけ)の花㏌広島 (撮影:Leela Watt 2018/6)東京酷暑!連日30度超え、今日は最高気温34度、今夏一番の暑さだった言う。みなさんの地域はいかがでしたか?札幌では湿度が96%だったとか、これは人類許容の限界ですよね。天変地異、地球が憤慨している。月日の流れが早すぎて、もう7月になった。1年の後半の始まりだ。2011年6月17日、あの東北地震があった年、我らが副会長さんだった富樫美佐子さんが亡くなった。享年55、還暦までは生きたいと言い続けていたのにかなわなかった。
富樫さんはみなから好かれた。特に再発患者には自分の闘病体験があるので、説得力があったのと、いつも元気溌剌だったので、見るだけで力がもらえるという声が聞かれた。私の夫が2005年末に難病ALSの宣告を受けた。ALS病は病名が判った時点で死の宣告という残酷な病気で、家族は混迷した。ロンドンで治療を受けることに決めたので、私の6年間のロンドン通いが始まった。最初は一ヶ月置き、会の仕事を一月、次の一月はロンドンで夫の介護。(娘と息子が病人の世話はしてくれたので、私はもっぱら家政婦の役をした)
私が日本を留守にした間、富樫さんが全面的にあけぼの会を仕切ってくれた。具合の悪いときもあったので、たやすいことではなかったはずだが、一度も弱音を吐かなかった。この間に私たちは二人で患者会のリーダーを対象にした国際学会に2度参加した。1度はスイス、あと1度は中国深圳(シンセン)。深圳は2010年の8月だった。
学会を途中で抜けて、香港に移動、当時香港に住んでいた会員さんに案内してもらったり食事やショッピングに連れて行ってもらったりした。楽しかった。
二人でマカオに行った。マカオはカジノ、そこにアメリカ、ラスベガスにあるホテル、ヴェネチアンホテルがあるのを知っていたので、あの人をそのホテルに泊まらせてあげたかった。なぜなら、それはまるでヴェニスにいるかのごとき錯覚を覚えるからだった。ビッグなホテル、高い天井には天井画、そして運河まであって、ゴンドラが流れている。そして、カジノでバクチ?かわいらしくスロットマシンだけだったが、彼女は初体験だった。
まるで夢のよう、とはまさにあの一夜のこと、あの人に一生の思い出をあげたかった。
懐かしい富樫さんよ、今そっちで何をしてるの?みなが会いたがっているよ、あけぼの会もまだがんばっているよ、私のパソコンには7年前に書き綴ったあなたの闘病記録が今も静かに残っているよ、消せないんだわ、いつまで経ってもね。ワット  akebonok@d9.dion.ne.jp    

*参照http://www.akebono-net.org/contents2/essay/20110621.htm