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My Story

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非常に稀な「放射線肺臓炎」と「器質化肺炎」に罹って Ⅰ
岩間幸子(埼玉県在住 1945年生まれ)

2018年08月22日更新

4月18日に稀な「放射線肺臓炎」についてあけぼの会のHPで呼びかけていただきました。
今も「器質化肺炎」で治療中です。
その後の経過をお知らせいたします。
●2017年6月2日・帝京大学病院で左乳房部分切除

・グレード1、大きさ19×11×15mmリンパ節転移なし、レトロゾール錠2.5mg
・放射線治療 7/19〜8/9まで16日間(2.66グレイ×16回=総線量42.56グレイ)
・7カ月後、2018年3月半ばに咳と発熱。レントゲンとCT検査の結果、左の肺に影が出て「放射線肺臓炎」と診断。ステロイドを10週間服用(30mg~徐々に減量)して6月7日に終了。その10日後のCTとレントゲンで右胸にも影が出て「器質化肺炎」と診断。38.5度、40度の高熱が出る。ステロイドを前回よりも長期に服用(20mg~徐々に減量)の予定。

●「放射線肺臓炎」と「器質化肺炎」
「放射線肺臓炎」は「患者さんのための乳がんガイドライン2016年版」(日本乳癌学会)にも載っていますが、「器質化肺炎」という病名は出ていません。「放射線肺臓炎」は放射線が当たった部分に影が出る肺炎。「器質化肺炎」は放射線が当たっていない部分や反対側の肺にも影が出る肺炎、というように私は理解しています。ネットで「器質化肺炎」を検索すると日本呼吸器学会誌に症例がいくつか出ていて、読むうちに、この病気のことが少しずつ分かってきました。

●「除外診断」という診断法で
「器質化肺炎」とは、「比較的最近の概念で、病原菌やウイルス感染ではなく、肺に陰影が出て呼吸困難が主症状で結局除外診断(診断のつけにくい病気について、他の病気でないことを‘除外’することで最終的にその病気であることを診断)という病名」と友人の医師が教えてくれました。私の場合も、疑いのある細菌性の病名を血液・尿検査の数値で消去し、CTとレントゲン、超音波の結果で「器質化肺炎」と診断されました。友人が医学生だった頃には教科書にも載っていなかったそうです。
近年増加傾向にあり、乳がん温存手術後の胸部放射線接線照射と内分泌療法の影響などがあるのではないかと考察している論文がありますが、「器質化肺炎」が生じるメカニズムはまだ充分にわかっていないようです。
「器質化肺炎」の頻度は2〜3%なので、症例数が少ないそうです。この病気は咳、熱などの症状が出る人と、無症状で定期検診のレントゲンやCTで見つかっても治療をしないうちに治ってしまう人もいるそうです。会員の中にも知らないうちに罹って、自然治癒した方もいらっしゃるのでないかなあと思っています。

●すぐに手術した病院へ行けばよかった
先述の「患者さんのための・・・ガイドライン」には「咳や熱が続き病院を受診するときには『放射線治療を受けた』という情報が重要なので医師にその旨を伝える」と書かれています。私は読んでいたはずですが、自分が100人中の一人になるとは夢にも思っていなかったので頭に入っていませんでした。
咳や発熱があっても、いつもの風邪ぐらいに思って近所の内科を受診して抗生剤を飲みましたが治らず、4日後に呼吸器専門病院でレントゲンとCTで放射線治療による肺炎と診断されました。翌日、手術した帝京大学病院の放射線科を受診しました。咳・発熱の段階で、すぐに手術した病院を受診すれば早く治療ができたのにと後悔しました。(8月号Ⅱに続く・・)