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エッセイ

ワットさんの笑って長生き

これまでの「今日の一首」② 2019年5月〜12月

2019年08月14日 更新

いずこにも倚(よ)りかからない立つのだ じぶんの両足じぶんの耳目で 
(2019/5/5)

●アメリカの桜と呼ばれし花水木(ハナミズキ) 子ら乗せ走ったハイウエイの日恋いし (2019/5/13)

●膝うずくヒールで闊歩の日は遠く 引きずりつつなおこの道ゆかむ (2019/5/19)


黙々と蕗の皮むくかなしみは 未来が見えないむき終えたとき (2019/5/27)

 独力か孤独か「独」はどっちの意 今日も数独 関東はつゆ (2019/6/2)

かにかくに母もわが娘(こ)を待ちしかや 息子(こ)帰ると聞きおろおろうれし (2019/6/11)

深緑の箱根山越え眼前に芦ノ湖が出る海賊船に乗る (2019/6/25)

864004ワットさん がん患者会の長として皆に寄り添う四十年も(河村さんの一首) 
(2019/7/9)

今ここで時間よ止まれこの先は ただ「想念」を見つめ生きたし(2019/7/22)

●炎天に咲きくたびれて百日紅ひと夏の命終えるのも惜し(2019/8/14)

●盆客の去りてさみしや猫の背をなでて呟く「また二人きり」(2019/8/21)

●フィヨーナに日本名「芙蓉」持つ娘 名のごと育つ亡夫(つま)に見せたし(2019/8/27)

夏が逝く情けあるなら百日紅 われを一人にしないでおくれ(2019/9/4)

あさげ待つ雀20羽公園で みな吾子(あこ)家に連れ帰りたし(2019/9/12)

雀っこ舞い来て見上ぐいとしきや 亡夫(つま)の名呼んで「あら、グッドモーニング!」(2019/9/20)

ロンドンの凍てつく夜にバスを待つ 死を待つ夫(つま)を見舞いて一人(2019/10/4)

蔦(つた)の葉が一つ舞い落つオー・ヘンリー「最後の一葉」取り出し読まん(2019/10/11)

●夫(つま)存れば八十三の誕生日 白ゆり1本キャンドル2本(2019/10/16)

●安楽死ついに叶わず夫(つま)あわれ 答えはあるのや命の遮断(2019/10/22)

訃報欄年をまず見る若ければ あげればよかった吾が年ひとつ(2019/10/28)

朝5時半 天空全部私のもの 両腕広げタイタニック歌う 
(2019/11/8)

●三万のカシミヤセーター日々着よう 我にあと幾たびの冬ありや (2019/11/23)

●黄泉の国に迷い込んだか渋谷駅 永六輔さん眼の前をゆく(2019/12/1)


このソファで「冬ソナ」全話寝ずに見た 富樫さん恋いし冬の夜(よ)長くて (2019/12/11)

がんと知り5年の命と腹くくる 37から生き直して80(やそじ)(2019/12/18)

被災者のさみしさ思えこの時節 せめてぬくもり届けてあげよう 
(2019/12/28)