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巻頭記事

巻頭記事

「ジェニースからの手紙」 
            ワット隆子(名誉会長) 《2020年6月19日更新》

2020年06月19日 更新

散歩の途中に見つけた紫陽花。<br>ピンクのハート型に見えますか?💖<br>撮影:阿部美千代(あけぼの神奈川会員)2020/6/16散歩の途中に見つけた紫陽花
ピンクのハート型に見えますか?💖
撮影:阿部美千代(東京在住)2020/6/16
先日、その昔(2005年~2012年)、ALSの父親(Mr.Watt)の介護をしてくれたナース・ジェニースから届いたメールを娘が転送してくれた。彼女はジャマイカから娘を連れてロンドンへ働きに来ていて、本国の夫と息子に仕送りもしていた。ナースとして、イギリスのコロナ患者と奮闘している実体験を紹介したい。

「私はコロナの始まりからずっと休まずに働いていたが、それはそれは大変だった。自分にうつらないかと怖かったのと、一日の終わりには家に帰るので、娘のことも心配だった。 でもこの仕事は自分で選んだ職業で、したい仕事、しなければならない仕事だったので、続けていた。

ケアをしている間中、咳をしている患者も複数いて、その中には不安で私たちの手を握って離さなかったり、体にしがみついたりする人もいた。コロナに罹った一人のがん患者からは背中が痛いのでさすってほしいと言われた。隔離室にいる決められた時間より長くなるので、非常に怖かった。もっと悪いことに病人はマスクをしていなかった。それでも仕方なく 彼女の背中を撫でて痛みを楽にしてあげたくて、部屋に少し長くいた。

最も辛いのは患者が死んだか悪くなっていることを家族に知らせなければならない時だ。家族は病棟には来られないので、非常な悲しみにくれる。私たちナースはみな手が痛くなって限界を超えている。きつい消毒洗剤で一日何回も手をごしごし洗うからだ。でもこんなことは家族を失う人たちの苦痛に比べれば、それよりひどいとは言えない。

一日の終わりにいつも思う。「またもし自分の職業を選ぶとすれば、私はやはりナースを選ぶだろう・・・」 そして、メールの最後に「Mr. Wattとあなた方ファミリーのことは永久に忘れない。私の生き方にポジティブで強いインパクトを与えてくれた」とあった。 ―――人は使命感のために生きる。ジェニースがお手本を示してくれました。

「乳房ひとつぶん軽くなり乗る電車 澄みたる秋が車窓を流る」 (田中薫歌集より)
この歌人、乳がんで一つ全摘したってことなんでしょうか? 調べてもわからない。

娘が6/8~1週間、上京していました。正式には県またぎは今日19日から解除とか、もぐりで来たことになる。床にワックスかけてくれたり、勤労奉仕。もちろん、料理長もガンバリました。     ワット takakowatt@gmail.com

💌嬉しいメールが届きました!💌
HP、いつも楽しみに拝読しています。 術後6年経ち、あけぼの会に参加することもあまりなくなりましたが、「いつでも繋がっている」という気持ちでいられます。
ワット名誉会長の記事は(どんな内容の時でも)読後には笑顔になってしまいます。お人柄でしょうか。
           阿部美千代(あけぼの神奈川会員)