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My Story

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人生は想定外!⑥ー4
――2012年手術→2019年結婚、妊娠、出産(46歳で)
アキ(あけぼの岐阜)

2020年09月16日更新

音も立てずやさしく流れる長良川<br>

彼方の山のいただきに岐阜城が――見えますか?撮影:橋渡智美(岐阜)音も立てずやさしく流れる長良川
彼方の金華山のいただきに岐阜城が――見えますか?
撮影:橋渡智美(岐阜)

放射線治療とホルモン治療の開始  
 2013年4月、放射線治療が始まりました。毎日半日休みを取り通院しました。マジックで照射箇所をマーキングされた胸、これも不思議な感覚で見ていました。髪の抜けた頭にしても、ショックを通り越して、何か実感がわかないというか、自分のものと認められないような感覚でした。照射後3週間すると皮膚が黒ずんできて、1年弱ほど、それは残りました。    
 5月の連休明けからホルモン治療に移りました。そこから5年間、毎日一錠の服薬と、月に一度、腹部への注射。エストロゲンの分泌を抑えるため、生理が止まりました。そのこともさほどショックはなく「治療が終わるころには44歳。このまま閉経するんだろうな」と勝手に考えていました。    
 その頃には新しい仕事にも慣れ、楽しんで仕事ができていました。ウィッグのおかげでもありました。最初は医療用ウィッグで、やや長めのものを着けていましたが、そのうち毛先が痛んできたので、医療用を買い足しました。同時にファッションウィッグも一つ買って着けてみたところ、なんだかいい感じ!インナーは医療用のものを使い、ファッションウィッグに切り替えました。おしゃれ度が上がって髪形を褒められることが増え、私の気分も上がりました。  
 マニュアルやルールのない仕事については、「自分で作り上げていける仕事」と、前向きにとらえられるようになっていました。がんのことを知っている人からも知らない人からも「最近すごく生き生きしてるね!」と言われたりしました。

人生初のVery short hair!  
 抗がん剤投与から半年も経たない2013年7月、海の日、ウィッグを外すことができました。人生初のベリーベリーショート。髪が生え始めてからずっと「ベリーショートでもきつい印象にならないメイク」を研究していました。ポイントは、眉毛です。太くまっすぐ、眉間は広めに空けて。明るめの茶色で、ペンシルよりパウダーアイブロウを使ってふんわり描くことです。  
 髪の色も少し明るくしてもらいました。久々の地毛出勤は頭がスースーして落ち着きませんでしたが、職場ではとても好評でした。それまで話したことがなかった人たちにも話しかけられました。「ずいぶん大胆に切ったね!」「いや、むしろ伸びたんですよ」と笑うと、治療のことを知っている人は「あぁそっか!」。知らなかった人には、相手の様子を見ながらですが、病気のことを話しました。特に女性には、私を救ってくれたあの時の記事のように、がん検診受診の大切さを知ってほしいと思ったからです。    
 こうして、家族、友人、職場の人たちのサポート、そしてもちろん朝日大学病院の川口先生、梅田看護師、スタッフの皆さんのおかげで、私の治療は順調に進みました。5年間のホルモン治療を卒業し2か月経たない2017年3月ごろ、生理らしきものが来ました。44歳でした。ホルモン治療が終わっても、もうそのまま閉経かもと思っていたので、驚きました。その後3回目からはほぼ通常通りになり、周期もすぐに安定しました。

この続きは9月23日(水)に掲載予定です。