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巻頭記事

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暑くてもコロナでもがんの治療は休めない
    ー川島さんのケースー
                     ワット隆子(名誉会長) 《2020年 9月2日更新》

2020年09月02日 更新

全国でがんばっているみなさんへ <br> ――やすらぎのバラを送ります――  <br>(私の引退の日〈あけぼの埼玉〉からのプレゼント)全国でがんばっているみなさんへ
――やすらぎのバラを送ります――
(私の引退の日〈あけぼの埼玉〉からのプレゼント)
全国のみなさん、こんにちは、暑いですね。

ロナと連日の猛暑で健康な人でも参ってしまう日々に、がん患者はもっと辛い治療と闘っている。久しぶりに東京在住の川島さん(64)と電話で話をした。2015年に手術、3年後に肺転移が見つかり、抗がん剤(ハラベン)治療を始めた。すぐに副作用が出て、体が動かなくなった。というのも何を食べても、しょっぱく感じる味覚障害で、何も食べられなくなり、力が湧かなく、体重が減る一方だった。外来の予約をしても主治医に「来られるかどうかわかりません」と言うほど深刻な状態になっていた。

そこで、抗がん剤治療をやめる決断をした。1年余り、この間に甲状腺の手術もして、そのせいで体重が更に減っていたが、抗がん剤をやめている間は普通の生活ができて快適だった。が、快適な日々はずっとは続かなくて、再度抗がん剤と向き合うことになった。

実際、治療が再開されると「このまま、こんな治療を続けてよいのか」という疑心暗鬼に陥り、注射の針を自分で引き抜きそうな衝動に駆られたこともあった。拒否本能だったと思う。今も似た衝動に駆られるときがあるが「がんばっていれば、きっと良い薬ができる、今の苦痛から逃れられる日が来る」と自己暗示をかけている。看護師さんが「医学は日々進歩しているから」と励ましてくれるので。

昨年10月頃に比べれば、今は食欲もあり食べられるので、体重も元に戻りつつある。問題はしびれ。これがひどくて悲しい。パージェタとハーセプチンをしているので、パージェタの副作用だと思う。足のしびれはひどくて、人が見ても歩き方がおかしいくらい、重心が取れない。信号も踏切も不安で、渡るときは十分時間があるとわかった時だけで、途中から渡り始めたりしない。先日もバスに乗るのに、ほんのちょっとだったのに走れなくて、やり過ごしてしまった。杖を勧められているが、今は日傘を持つので、杖まで持てない。

手もしびれているので、火を使うのも怖くてできない。チンして食べられるものにしている。鍋や包丁などを足の上に落としたりしたら危ないから。副作用で歯茎が脹れて痛くなったので6月には歯も1本抜いた。口腔外科の先生が薬で免疫が落ちているので、抜いたほうがいいと言われたので抜いた。うれしいことが一つあって、先日の検査で肺の影が薄くなっていることがわかった。がんばってきたから、成果があったことはご褒美。心があたたかくなった。
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なさん、川島さんの闘病実録、どう思いますか?がんは簡単ではないとつくづく思います。生きることと交換に、しびれなんか仕方がない、というがん治療、可哀そうで泣きたくなります。黙って一人で精神的不安と肉体的苦痛と闘っている。どうにかしてあげたいけど、何もできない。でもあたたかく励ましてあげましょう。メールをください。また似た副作用を抱えながら治療中のかたも連絡してください。―――ワット takakowatt@gmail.com