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巻頭記事

巻頭記事

乳がん患者さんへ朗報!
Oncotype DXが保険適用に!
中村清吾先生(昭和⼤学医学部乳腺外科教授・昭和大学病院ブレストセンター長)   《2021年9月13日更新》

2021年09月12日 更新

中村清吾先生近影・中村清吾先生 乳がん患者さんと、そのご家族、そして我々乳がん診療に携わる者にとって、待望久しかったこの検査が、ようやく保険適用となるとのことをうかがいました。(恐らく年末位から)

Oncotype (オンコタイプ)DXとは
 本検査は、術後ホルモン療法に加えて、化学療法を上乗せしたほうが良いか否かを、手術で摘出した乳がん組織の一部を利用して、再発リスクに関係する遺伝子を中心に、計21種類の遺伝子を調べるものです。
 それまで、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、各グレードなどから、化学療法を選択してきましたが、本検査法により、約半数の方は、ホルモン療法のみで、化学療法を受けることが回避できます。
 検査法そのものは、2004年に米国の学会で報告され、米国はもとより、欧州でも標準診療の一環として用いられてきました。  
 日本でも、自費診療として検査を受けることは可能でしたが、検査料が、30-40万円と高額なため、検査を希望しつつも断念した患者さんが多々いらっしゃいました。

Oncotype DXを保険診療として行う  
 日本乳癌学会としても、Oncotype DXを保険診療として行うことは、数年来の要望事項でしたが、このたび、その願望が叶い、望外の喜びです。  
 近年、たとえリンパ節転移があっても、閉経後の方では、Oncotype DXの結果で再発リスクが低いことが判明すれば、ホルモン療法のみで良いとする臨床試験の結果が新たに加わりました。
 一人一人のがんの個性(性格)を知り、その個性に見合う必要最小限の治療を行えばよいことになれば、個人のみならず国全体の医療費の削減にもつながることが期待できます。本検査を上手に使って、術後の治療方針の決定が、皆さんと共に、より円滑に行えるよう精進していきたいと思います。
ゲノム参考HP:乳がん多遺伝子検査相談施設一覧 | がんサポート (gansupport.jp)