連日気温33度以上、湿度90%の東京は、まさにヒートアイランド。そのアイランドの真中辺にある、あけぼの会オフイスのクーラーが遂にぶっ壊れてしまった。冷気が出てこない。それで、室温34度の蒸し風呂サウナで、スタッフは短パンはいて、首におそろいのタオルを巻いて、土方スタイルで仕事をこなしております。何故か誰も文句を言わない。言ってももっと暑くなるばかりで、しょうがないのを知っているから。でも私は黙ってはいない。「こんな劣悪環境下で頭脳労働はできないわよ」
がんの患者会が、月曜から金曜まで毎日オフイスを開けて、常時2,3のスタッフが詰めているというが、どんな用があるのだろう、と訝る人がいるのを知っている。そんな人は一日見学に来てほしい。クーラーが壊れてもオフイスを閉めるわけにはいかないほど仕事があります。
先ず、この暑さでも、入会者が減らない。6月60名、7月は28日までに62名。この数から、やはり、乳がんが増え続けていて、日に日に手術を受けている人があとを絶たないことがわかる。日本女性の30人に一人が乳がんに罹る時代になっていることは衆知の事実。アメリカは8人に一人の割なので、比較すればまだ少ないことになりますが、それでも私が手術を受けた頃に較べると優に2倍になっています。
新入会者には、機関誌、ニュースレター、名簿などまとめて宅急便で送るので、最初はどっと読み物が届く。でも、旧会員は新しい読み物を今か今かと待っている。目に見えないプレッシャーが日本全国から押し寄せてくる。早く何か作って送らないとみんなが待っている、このプレッシャーに押し潰されて26年、私ってすごい。まだ完全にぺちゃんこになっていないところがすごい。
今、秋の大会の予告を作成中でございます。昨年の25周年記念大会ほどは、がんばらない予定だったのが、蓋を開けてみると、昨年と同じくあちこちで催しが続きます。先ず9月11日に大阪。12日は福岡、そして、10月3日が全国大会で東京の朝日ホール。そのあと、24日が京都、30日が徳島。全部で5会場。
また、機関誌「曙」第23号も作成中で、これがあと一月くらいで出来上がってほしいのですが、どうでしょう。できれば、私の肩の荷がすっと降りて、あとはシンガポール行きを考えればいいだけ。<乳がん患者のアジア大会>にあけぼの会から60名、団体で参加します。出発は8月31日。何をかくそう、私は飛行機に乗って、外国へ行くのが大好きなのです。
人生苦あれば楽あり、の通り、この蒸し風呂の中で原稿をせっせと書く苦しみのあとには、シンガポールが私を待っている。飛行機に乗っちゃえば、もうこっちのもの。誰も追いかけて来られない。あの解放の瞬間を夢見て、がんばれ、あけぼの会!
それにしても、うちのスタッフは本当にみなさんに見ていただきたいくらい、額と首に汗流してよく働きます。お金の為じゃないとこがすごいでしょ。気持ちのいい、気持ちのやさしい人たちばかり。私の自慢、あけぼの会の財産です。