みなさん、お待たせいたしました。またまた遅筆。気ばかり焦るのですが、書けなくてすみません。疲れがたまっているのです。秋の大会無事終わりました。予想外の大成功。さすがあけぼの会!と口には出しませんでしたが、心で叫んでしまった。でも大会翌日昼過ぎに自宅へ戻ってから、ソファで寝てしまい、なんと夜中の2時までソファから一歩も降りずに寝っぱなし。電気もテレビも点けたまま。

 とことん疲れた。でも人間そこまでやれば「何かやった感」があり、小気味よい。但し、どうしたら再発を防ぐことができるか、という質問をたびたび受けますが、私の答えは「疲れを貯めない」。これは処方されてのんでいる薬と同じくらい効果的な再発予防薬だと思いますね。だって、がんになったときの自分の体調を思い出してみてください。疲れ気味だったと思いませんか。これからは、疲れるのは仕方がないとして、それを上手に取っ払って、ゆめゆめ貯めないことであります。

 さて、大会ですが、今年の特徴はドクター抜き。タイトルが「乳がん、女たちの闘い」でした。もちろん女医さんもいるので、ドクターがいてもよかったのですが、抜きで、代わりに会員を大勢壇上にあげることにした。どうしたら、会員のための大会にできるか、考えたのでした。そうしたら、例年より会員の申し込みが少なくて、200近く空席が出る勘定で、これじゃまずい。それで、直前になって、「来てくださいレター」を書いて全国に発送。

 このレターが功を奏したか、なんと開けてみれば、640席満杯の快挙でした。自分で何度も言うのもなんですが、本当にあけぼの会はすごい。満席だと盛り上がりが全然違うのと、話をするほうも燃えかたがちがってくるものなのです。来てくださったみなさん、ありがとう。講演会の主催者はどこでも、こんなにはらはらしながら、入りを気にしているのです。「入りのみを気にしている」と言ってもよいくらい。

 さて、でもやはり中身。これが最高だったのです。私は会長として、こんな賢い、こんな勇気のある会員を持っていることを全国に自慢したい。涙が出るほど感激しました。だって、普通の人があの大会場の壇上でマイクに向かって堂々と話をして、しかも話の内容がドラマティックなので、聴衆を引きつけて離さない。玄人はだし、と言うのでしょう。だから言ったでしょ、普通の人だと思ってバカにしないで、と。

 いや立派でした。そして等しく立派なのは裏かたさんです。まず事務局スタッフは準備のためにどれだけ死に物狂いだったか、語るも涙であります。誰も文句一つ言わない。お土産袋詰め、宅急便箱詰め、大会参加者リストとパーティ参加者リストの作成、パーティメニュー決め、大会役割分担交渉、会場折衝、講師連絡、ランチ手配、などなど少人数で見事にやってのけました。

 この間、会長の私はといえば、みんなの邪魔をしないように、台湾で買ってきたチャイナドレスに、黙々と、スパンコールを縫い付けていただけなのでした。さて私のチャイナスタイルはいかがでしたか?