一瞬だけマスク外して・・・スマイル!<br /> 前列左から大川先生、永倉先生、私の隣、関川代表、<br /> 後列右端大沼さん、左端伊藤さん、左から6人目枝幸の山本さん 一瞬だけマスク外して・・・スマイル!
前列左から大川先生、永倉先生、私の隣、関川代表、
後列右端大沼さん、左端伊藤さん、左から6人目枝幸の山本さん
 先週土曜日、札幌で恒例、秋の講演会が開催され、私も呼んでもらって行ってきました。コロナ自粛の中、堂々と飛行機に乗って、御年80の元会長さん、一人でさっそうと歩いて、サングラスまでして、リュック姿はどうか疑問ですが、結構スマートルックでしたよ。  

 肝心の講演会は時節柄、60人入りの会場に半数の30人しか入れず、縮小版だったので、関川代表は前日までの電話申し込みのうち、5,6人はお断りをしなければならなかった。もぐりで入れてあげればいいのにね、とは言え、クラスター発生でもあれば大罪になる。  
 最初に私が30分も話をした。長い間講演もしてなかったので、少し心配だったのですが、そこはその、もともと嫌いではないので、マイク握れば、話は次々湧いて出てくる。最後の締めはご存じ「潔く生きる10か条」これが超好評だったようで、アンケートにも書かれていた。とにかく全身全霊こめて話をしました。  

 講演は毎年同じ講師先生なのですが、初めて参加の人もいたので、その人たちには新鮮。また内容も最新情報を混ぜているので、耳新しいこともあったでしょう。でも私が一番力を入れたのは講演のあとのディスカッション、質疑応答。先生に質問が2件あった。「他に何でもいいから言いたい人いない?」と聞いてみる。なかなか手が上がらない。そこで、マイク係りの大沼さんが場内狭しと走り回って、これと思う人、例えば、術後1年以内の人に話してもらう。そうすると、自然に話し始めて、一人の人はまだ治療が始まっていないが、治療はしたくないと言う。おそらく抗がん剤治療のことだと思うが、「主治医に自分の意向を伝えるように」と先生がアドバイスした。私はそんなに甘くない。治療を拒否して、おかしな(インチキ)免疫療法に走って、挙句1年半後に再発して、その時に目が覚め、きちんとした治療を受け始め、今も続けている人の実話を話して「病気はがんですからね」と釘を刺した(ちょっとイジワル)。みな自分から手をあげる勇気は十分ないけど、マイクを向けられれば話しをする。ある意味話したい のだと思う。この日5人が話をした。あけぼの会は気楽に話をしてもいい、という雰囲気をいつも醸し出している。  

 中に、苫小牧から来た39才の人がいて、生後5か月のベビーを帯で抱いていた。出産前の授乳準備中、しこりのような何かに気づいて、助産婦さんに聞いたところ、そういう人もいるのよね、という簡単な(無責任な)答えで、結局そのままにして出産、その後になって、やはりおかしいと思い、診てもらい、今は検査結果待ち。上に2歳の子供がもう一人いる。会場はこの人のお母さんみたいな年の人ばかり、自分の娘を見ているような気持になって胸が痛んだのではないか。とにかく勇気出して、子連れで遠路もいとわず講演会に出て来たので、とてもエライ。これからの展開で何でも聞きたいことがあったら、会に相談するようにね、と激励して別れた。が、私も気になっている。絶対治してあげて欲しい。 ワット takakowatt@gmail.com
―――あと珍道中記は「笑って長生き」コーナーに書きます。