来る5月11日、日曜日は全国的世界的に母の日。あけぼの会では国内35支部で、この日、第19回目の街頭キャンペーンを展開します。「乳がん早期発見のため、月に一度の自己検診を。お母さんは子供を残して、乳がんなんかで死んではいけません」というメッセージをこめて、今年はティッシュを配布します。総枚数3万。総人数500。
昨年まで18年間は四角いステッカー(ホームページ<母の日キャンペーン>で実物紹介)で、お風呂のドアや冷蔵庫の扉の上に貼って、検診を思い出してもらうのが目的でしたが、ステッカーは簡単には受け取ってもらえない。商品の宣伝などではなく、人のためになる物を配っているという会員の自尊心が痛く傷つくのです。それで、今年は誰もが気楽に受け取るティッシュ作戦に変えました。ピンクのカーネーションが印刷されている袋に入っていて、やさしい仕上がり。町で受け取った子供さんたちがお母さんにプレゼントしても喜ばれるでしょう。
更に今年は目立つように全員ピンクの帽子をかぶることになりました。帽子はあの新グロモントでお馴染みの中外製薬さんの寄付で作りました。あけぼの会は最近このように企業の応援をいただくようになり、活動にゆとりの花が咲くようになった。ありがたいことです。
しかし、何よりも、当日、町へ出てティッシュ配りをいたしましょう、という意気軒昂な500人もの会員有志の志をこそ思え、です。なんと素晴らしい、なんと勇気ある行為でしょう。私は大いに誇りに思います。
自分でがんを体験した女性たちが体験を社会に還元する。それも大げさに言うと「体を張って」ですから、すごい。
今から5年前。ある埼玉の会員は亡くなる一ヶ月前くらいにこのキャンペーンに参加。みなが手順など話し合っていたら、さっさと一人で配り始めた。それを見たみなは驚いて「手順も何もない、とにかく手渡すことだ」と悟って、いっせいに配布を始めたという逸話があります。この人は最後に命のメッセージを残したのです。
5月11日、日曜日の母の日に全国<あけぼのオバサン>のパワーが全開します。