昨夜は孫が学校から引率されて歌を歌いに行くというので、ロイヤル・アルバート・ホールへ行ってきた。「1871年開場のこの劇場はヴィクトリア女王の夫であるアルバート公に捧げられた演劇場」「建物の大きさは83m×72mで、形は楕円形,8,000人収容のキャパシティーがある」が、「現代の安全基準では収容数を7,000としている。ホールの天井は鉄骨のドームにガラス張りとなっており、高さは41m。「ボクシングやプロレスリング等のスポーツイベントも開催されることもある」「1991年には日本の大相撲のロンドン公演が開催された」「2009年10月にも大相撲のロンドン公演が開催されることになっている」。
カムデン地域の学校(小学校から高校まで)から1300を越す子供たちが集まって合唱や演奏を披露、聴衆は父兄、チケットは10ポンド。今年で10回目。孫はまだ5歳なので最年少だろう。学級で選ばれた4人の内の一人。学校ごとに決められた色のTシャツを着て一塊に座っていたので、望遠鏡で黄色組を狙って、ようやく探し当てた。巨大円形ドームの中、傾斜のある高い席に座ると高所恐怖症気味の私は舞い落ちそうになる。柵越えに下を覗いている人を見ると今にも身投げするのでは、と怖くなる。
孫は平気らしい。学校ごとにステージへ出るのかと思いきや、ソロで選ばれた生徒だけがステージに立ち、他は席を動かず、指揮者(中央の指揮台に3人3方向)がグワーッと両手を広げて上に上げると全員起立して歌の準備。それぞれの学校で練習しただけでリハーサルなしなのに、ハーモニーもちゃんとできて感心。ただママ代理で一人で行ったので無事に着くまでは不安で胸が痛くなっていた。この劇場は毎夏「Proms」という歴史的クラシック音楽祭でも有名。次回はイイヒトとそれを聴きにここに来ることを祈願しよう。
8番入り口入って3階まで登り、前から5列目159の席を間違えて3列目に座ってしまった。突然、「あなたは私の席に座っている」と咎められて驚いた。私としたことが何で他人の席に座るの?バカね。でも隣が空いていたので一席ずって解決。彼女も一人で参加、イタリア人、離婚して3人の子供があり、7歳の男の子が歌う。サルデーニャ(鰯でしょ)島の出身、イタリア大好きという私に島の絵を描いて名所の説明をして、ぜひ行きなさい、とても美しい所、と自慢した。2時間半のフライト、ここまで来ていればどこでも行ける。
夜6時半から9時半まで、巨大ホールの中で宇宙体験をした。フィナーレは四方八方からシューッと花火が横に飛び出して、天井から色とりどりの風船玉が舞い降りて、下に届くとオーケストラの人たちが手で客席の子供たちの方へ押しやって、それを取り勝ちする子供たちはきゃあきゃあ騒いで大いに盛り上がった。孫のおかげで一生に残る夜を過ごした。さて、これからどうやって、孫と合流するか、娘が迎えに来ることになっていて8番口で合流。何しろ軽く見て4000の人だから。そうだ、横浜アリーナに行ったっけ。
暗いイギリスも時は春。思えば通い妻3回目の春、もう春の花々の名前を書き連ねるのは省略しよう。心も春、気持ちを明るく持って終盤戦を乗り切るのだ。国営ブリティッシュエアウェイズ専用のヒースロー空港ターミナル5番がクイーンのスピーチで落成式。