ダイエーホークスが優勝を決める前日の10月26日、あけぼの会25周年記念大会の最終地、福岡での九州大会が無事とり行われました。九州大会に相応しい代表の先生がたは、沖縄、鹿児島、熊本、福岡の4県から。参加者はその4県以外に長崎、宮崎、大分、佐賀、も加わり、九州全県を網羅した形になりました。

 他にも山口県からも参加。聞けば、関門トンネルをくぐって、1時間もかからないそうですね。向こうサイドの隣県、広島へ行くより近いみたい。会場は250名の参加者の熱気が充満。ですが、肝心の私がかなりのバテ気味で、司会役がうまく勤まるか、が問題でした。

 沖縄の玉城先生は元気よく話しをされて、聞いていて安心します。沖縄からの参加者はこの日のために1年間積み立てをしたとか。積み立てという言葉は都会では死後になっているのではないでしょうか。

 熊本市民病院の西村外科部長はひたすら面白かった。やはり冗談をいえる余裕のある先生は聞いているほうも疲れなくてよろしいのです。「私は乳がん大好きですから」などと、科学的ではないのですが、なんとなく意味がわかるといった雰囲気で。また、真面目に乳がんのはなしをしている最中に先生が歌手の中条きよしに似ているとか、言い出す始末。言い出したのは司会の私だったでしょうか。

 鹿児島の相良病院の院長先生は大変お疲れのところ、時間を割いて参加してくださったので、少しトーンが落ち気味でしたが、民間療法の話しが出たとき、ご自分の患者さんで肝転移があった人に‘あるもの’を飲ませたら、その後1年生きたという例を発表。一瞬会場はざわめきましたが、
すかさず、北九州医療センターの光山先生が「国内でも民間療法の見直しを検討中である」「現時点では科学的根拠に基づいているとはいえない」と説明してくださり、その場はおさまりました。

 紅一点で若くて美人の田中真紀先生は化学療法で脱毛した患者に合わせたかつらを病院近くの美容院が割安に作ってくれている話しを披露。美容院も困った人のお役に立ててうれしい、と言っている。そのことをきいて、健康な人たちに人助けの満足感をあげているがん患者は別の意味で人の役に立っているのだ、と妙な納得をしてみたり。

 これにて、あけぼの会25周年全国行脚大会は、泣いても笑っても終ってしまいました。
みなさん、ありがとう。これからあと、私はどうしよう?

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