春の訪れを告げる伝統のシロウオ漁(山口県岩国市)<br>撮影:和崎美幸 2019/2/24春の訪れを告げる伝統のシロウオ漁(山口県岩国市)
撮影:和崎美幸 2019/2/24

確定申告のシーズンがやってきました。がんの治療にはとかくお金がかかります。「医療費控除」や「セルフメディケーション税制」など、利用できる制度はどんどん利用して、少しでも治療費の負担を減らしたいものですね。(詳しくは国税庁HPをご覧ください )

ところで、みなさんは「恩送り」という言葉をご存知でしょうか?
「誰かから受けた恩を、別の人に送る。その送られた人が更に別の人に渡す。そうして『恩』が世の中をぐるぐる回ってゆくということ」です。
「恩返し」は「恩を受けた人に恩を返す」ということですが、「恩送り」は「関係のない人に恩を送る(贈る)」というものです。

この【あけぼの会】のHP、しかも巻頭という、ものすごく大きな責任のある場所で、会長、副会長、和崎の計6名は「自分の言葉を使って発信をする」という機会を与えていただいています。ということは、私たちは【あけぼの会】から、大きな恩を受けていることになります。
ーーーその恩を、どう送ればよいのか、どう「恩送り」すればよいのかーーー

日本には古来から「言霊(ことだま)」という考えがあります。言葉には想いがこもっており、それが拡散します。試験前に「落ちる」「すべる」という言葉を使わないようにするのも、この言霊の思想から来ているのだそうです。植物に対しても「きれいだね」など愛情たっぷりの言葉をかけながら育てると、きれいな花が咲くという話もそうです。心地よいプラスの言葉を発することは、笑顔を作ります。笑顔は幸せを呼んでくれます。反対に、ネガティブな言葉から幸せな気持ちは生まれません。

私たちの発したプラスの言葉によって、それを受け取った方が笑顔になり、その笑顔でまた誰かが幸せな気持ちになる・・・。受けた恩を誰かに手渡すことにより、支え合いの輪が広がっていく。それによって、やさしい社会がつくられていくことにつながるのではないかと思います。

「あんなに親切にしてあげたのに、何もお返しがない」と不機嫌になる人生よりも、「お返しなんていらない」と見返りを求めない謙虚な人生。あちこちから受けた恩をいろんな人に、そして社会に還元していける私でありたいと思います。
            和崎美幸 akebono.yamaguchi@gmail.com