雨が降り続いています。皆様のところはいかがでしょうか。災害に見舞われた方々に心からお見舞い申し上げたいと思います。一日も早い復旧をお祈りしてします。新型コロナのさなかに1週間も続く豪雨。こうも次から次へと災害が続くものかと恨めしくなります。
新型コロナの第2波の兆候も見られるとか、未知のウィルス、自然の脅威になす術もなく無力感に包まれてしまいます。こんな時、人はあたたかさを求め、あたたかさが必要だと思いますが、人と人との距離を保たないといけない状況下では思うようにはいきません。私たちの活動の軸である〈あけぼのハウス〉ですが、滋賀ではここ数年、病院の一室をお借りして、乳腺外科の先生の講演会や相談会を併せて開催するようになっています。今年度はまだ一度も開くことができていませんが、9月までの辛抱です。9月に感染予防対策を徹底して再開の予定です。首を長~~くして、みなさんに会えるこの日を待っています。
今、国立がん研究センターが「都道府県がん診療連携拠点病院」(国指定)にアンケート調査を行っています。その中に「ピア・サポート」に関する項目があり、滋賀県では、がん対策推進の相談支援部会を通じて、県内がん指定病院に同じ項目で調査しています。このアンケート結果に「ピア・サポート」や「がん患者サロン」、そして「患者会の活動」などの方向性が見えてくるのではと期待しています。
IT社会へ大きく舵が切られた今、これまで以上に正確な情報発信が大切だと思います。この度、若い会員さんたちの力を借りて、新しいホームページを開設しましたのでご覧ください。再発・転移・ステージⅣの方の「ひまわりの集い」に加えて、若年の方の「AYAの集い」も開催します。https://akebono-shiga.jimdofree.com/ (「あけぼの神奈川」の素敵なHPを参考にさせていただきました。ありがとうございました。)
その中で私が特にお願いしたのは、乳がんと診断されたら手に取りたい一冊として、『患者さんのための乳がん診療ガイドライン』(日本乳癌学会 編)の紹介でした。ピア・サポートができなかったり、がん相談支援センターで対面の相談もままならない状況下で、治療に迷っている人、悩んでいる人に正しい情報に辿り着いてほしかったからです。そして「体験談のコーナー」の体験から何かヒントをつかんでほしいと思ったからです。
がんというピンチを希望と可能性につないできた私たちですから、このピンチを冷静に見つめ、そこから一歩踏み出す勇気を持っています。【新型コロナ下での滋賀県の乳がん患者の実態】を医療者や行政に届けたいと思います。それが、今、患者会の大きな役割だと思います。 菊井津多子 kikui@crux.ocn.ne.jp