●今年の【あけぼの会】は…
全国22都道府県を拠点に活動している【あけぼの会】は、それが強みでもあり弱点でもあります。強みは、著名な先生方を通して最新情報を得ることができ、各県で開催の〈あけぼのハウス〉や相談会は、会員だけでなく、誰でも参加でき、乳がん患者の心の拠り所になっています。
弱点は、例えば、全国代表者会議を開催するには、多くの時間と費用がかかります。その悩みを解決してくれたのが、オンラインによる代表者会議です。事前に接続テストを兼ねた勉強会に参加して、準備を整え、当日はスムーズに進行することが出来ました。今後は2~3カ月ごとに代表者会議を開催して、会の運営などについて話し合い、会員のニーズに沿う活動に繋げていきたいと思っています。
オンラインは、会議や交流会、講演会に便利なツールで、自宅に居ながら参加できます。今年は「オンライン交流会や講演会」の開催を計画しています。初めての方、慣れない方は躊躇されますが、事前にしっかり勉強会を行い不安なく参加いただけるようにしたいと思っています。直ぐに顔なじみになり会話が弾みます。また、講演会は、スライドをしっかり見ることでき、話の内容が良く理解できます。もちろん、今後も〈あけぼのハウス〉や相談会など、会って対面で語り合うことも大切にしていきたいと思っています。
●がん検診を受けましょう
私事ですが、11月に胃のポリープを内視鏡で切除しました。一昨年から経過観察中でしたが、コロナで検診が延び延びになって1年半ぶりの受診でした。内視鏡で切除出来る時にと決心し、事前にPCR検査を受け、病室内はマスク、消毒などが徹底されましたが、面会は一切禁止。結果は、異形成ポリープで良性でしたので、安心してお正月を迎えることができました。
今、がん患者の検診率が極端に減少していると聞きます。日本対がん協会のデータ(2020年1月~7月)によると、乳がんは前年比46%減。検診によって死亡を減らすと証明されている乳がん、是非、検診を受けてほしいと思います。
コロナも怖いですが、がんはもっと怖い病気です。進行して見つかると治りにくく、助かる命も助からないこともあります。周りの方へもがん体験者として、早期発見の重要性を伝えて、がん検診(乳がんに限らず)を受けるよう勧めてください。
●私の初仕事は「あけぼのNEWS」の作成です。皆さんからいただいた「メッセージカード」、なるべく多くのお声をまとめて、1月末にはお届けしたいと頑張っています。日本列島、寒気に覆われていますが、皆さん、気持ちはシャキッと前を向いて、新年の一歩を今、踏み出しましょう。
深野百合子 akebonofk2018@gmail.com