集合写真 犬 ―【あけぼの神奈川】秋の交流会/ワークショップより―  

日時:11月12日(日)13:30~16:00
会場:ウィリング横浜
参加:23名(医療者5名、会員18名)
医療者:谷和行医師(平塚共済病院)俵矢香苗医師(横浜栄共済病院)、吉田達也医師(済生会横浜市南部病院)、合田杏子医師(神奈川県立がんセンター)/川原仁子(乳がん看護認定看護師)

 患者と医療者とでは、立場や背景が異なります。患者が納得のいく治療を受けるには、医療者と、より良いコミュニケーションを取ることがとても重要です。そこで、両者の認識のずれ、ギャップを埋めるために、ざっくばらんに思いを話し合い、少しでも理解を深めたいと考えて、企画しました。

具体的には
①「話しかけるタイミング(検査結果を聞くとき)」
②「症状の伝え方」

 2つのテーマを設定し、始めにロールプレイを見て、話し合いました。患者はどのようなことに気をつけたら良いか、ドクターに患者の思いを伝えるにはどうしたら良いか、それぞれの患者の工夫など。医療者からはどのようにして欲しいか、良い医療をするためにどんなことを考えているかなど話していただきました。

 ①では、ドクターに「一緒に頑張りましょう」等の言葉をかけてもらえると安心する、という意見がありました。大切にしていること、仕事のこと、家族のイベント、趣味について、遠慮しないで早めに伝えておくことが、自分に合った治療を受けるために大事とのことも印象に残りました。

 ⓶では、どんな時に、どんなふうに、どんな症状が出るのか、どの程度、何に、困っているのか、をメモにして見ていただくと伝わりやすいことも確認できました。メモは何人もの参加者がしているようでしたが、診察室での限られた時間を有効に上手に使うための良い方法という提案。医療者は何でも分かっていると思いがちですが、患者がきちんと伝えないとそれに合わせた治療は受けられない、とも言われました。

今回のワークショップでは患者同士やドクターのお話の中から多くの気付きがあったと思います。患者力アップを目指し、患者は主体的に病気を治したい、自分に合った治療を受けたい、少しでもQOLを良くしたいという気持ちを持つことが大切であることを再認識

しました。患者と医療者のコミュニケーションは「永遠のテーマ」であり、今後もこのようなワークショップを開催していきたいと思っています。 akebonokanagawa@gmail.com