日時:9月17日(土) 11:00~15:00
会場:札幌市社会福祉総合センター
旭川や帯広からいらっしゃった方や久しぶりの方、春以降入会の方3名を含め25名の会員参加があり、各自の近況報告から始まりました。
手術を控えている一般の方がご家族と参加。
今後への不安をいっぱい話され、皆で聴いて質問を受ける場面もありました。帰り際の少し落ち着いた表情にホット一息、混乱や心の負担が少しでも和らげられればと願っています。
午後は、KKR札幌医療センター放射線科部長 永倉久泰先生の講演会です。
先生は春の講演会の時同様、ご自宅から自転車で駆けつけてくださり、昼食のカレーを一緒にいただきました。
KKR札幌医療センターにおける放射線治療の照射部位別内訳は、乳腺29%・骨22%・リンパ節11%・脳9%…骨とは骨転移への照射の事で、今回はここにスポットをあてた展開です。
ふつう骨は丈夫で壊れないイメージがありますが、日夜つくり替えられているというのです。
破骨細胞と骨芽細胞の役割を化粧にたとえて、破骨をクレンジング、骨芽をメイクアップとし、スライドで女性の顔を右半分濃いメイク、残り半分をツヤ無しすっぴんの対比、会場はどよめき後笑いです。
抗がん剤の効きにくい癌幹細胞をアニメのジャイアンに例えてお話ししていただき、増えていく様子や手強さに説得力がありました。放射線治療は痛みをとるだけではなく、病巣が消えれば骨が徐々に再生してくる…との話は特に興味深いものでした。多発性の広範囲な骨転移にはストロンチウムの注射+外照射が有効、新薬や治験にも希望が持てます。質問も多く出て、関心の高さや解りやすいお話、工夫されたスライドで盛り上がりました。
永倉先生いつもありがとうございます。
あけぼの会に温かいエールと有意義なお話し、先生の優しさがにじみ出て心地良い楽しい時間でした。(報告:会員・松田優美子)