あじさいin 広島(撮影:Leela Watt  2018/6)あじさいin 広島(撮影:Leela Watt 2018/6)今日の毎日新聞に「リーダーの資質」について一言書かれてある。・・・リーダーにとって必須な資質は「論理的思考」だと思う。つまり、あまり時間をかけずに物事を論理的に考え、判断し、それを諦めずに修正を加えながら実行することだ。しかし、日本では、いまだに・・中略・・・「非論理的」な経営者が多く見受けられる・・・つづく
さて、私は果たしてこの「論理的思考」を持って、リーダーを40年も続けてきただろうか?始めたときは38歳だったから、自信はないが、「あまり時間をかけずに考え、判断する」というところは、まさしく私だと思う。私は大体のことを「直感」で決めている。好き嫌いもそう、これはいい資質とは言えないが、私の直感力はそう外れない、と自分では思っている。「これはくさい」はすぐに匂う。くさいものには手を出さない。
あけぼの会のすごい点は全国にいくつもの支部があることだと思う。乳がん患者の会でかなり派手そうに展開していても、おおかた一つの支部も持っていない。では何故支部が出来たのか?これが自然発生的だから無理がない。初めての全国大会会場で、大阪、京都、長崎から来ていた人に「帰ったらすぐに支部を始めて」と頼んだら、すぐに始まった。
そこからは次々と(最初は私が面会するとか偉そうなことを言っていた)支部長を引き受ける人が出てきて、47都道府県中、40までの県で支部があった時代もあった。
むずかしい規約や義務は何もない、ただみなが口をそろえて言うのは「こういうことをすれば会長さんが怒る」。これが判断基準で、無言操作がうまく機能してきた。各県のリーダー達は「あけぼのスピリッツ」を知っている。それが原点、迷ったら、原点に戻って考えてみる。賢い人たち、自発的だが、決して出しゃばらない。会の誉れだ。でもこうしてみなが同じスピリッツを大事にしながらがんばっているのは、会長がそう間違った考えではないからでは?とよいように判断しているのだが。「論理的思考」だからではないか?
まあ、こんな面倒なことはどうでもいい、ただ言えるのは「がん患者は論理的ではない」ということ。がんになれば、みなショックで、うろたえる。論理的に思考できない。そういう人たちを相手に私たちは長い間、辛抱強く、我慢強く、対応してきた。医療者にそれがわかっているのだろうか?きれいごとを論理的に発言する人を重要視しているのではないか?あけぼの会はもっと泥臭いところで患者のためになるよう身を張って来た。全国のリーダー達の苦労をわかってあげてほしい、まあ、ついでに私のも少しは・・・・
たった今、大阪の代表、中田さんからメールが入った。「地震の事で、関西のお姉さま方(滋賀、兵庫、奈良)や、愛知の金岡さま、福岡の深野さま、皆さまから、お見舞いメールを頂きました。感謝しています」勿論、私もメール応援をした。このつながりがあったかい。    ワット   akebonok@d9.dion.ne.jp