――博多美人会のみなさんーー  前列中央:深野百合子・あけぼの会会長    左隣:池田朝子・  〃    鹿児島代表    左端:小西洋子・  〃    福岡代表    (2020/10/18 西鉄グランドホテル)   ――博多美人会のみなさんーー
前列中央:深野百合子・あけぼの会会長   
     左隣:池田朝子・    〃    鹿児島代表
     左端:小西洋子・     〃      福岡代表
  (2020/10/18 西鉄グランドホテル)
全国のみなさん、こんにちは!朝夕寒さを感じるようになりましたね。

18日(日)朝9時発の飛行機で福岡へ行ってきました。東京11度、1時間50分後に着いた福岡は22度くらいあって、寒暖差大きかった。空港にはいつものように会員の山下さんがご主人と迎えに出てくださって、1年ぶりの再会でした。今回は難しい講演会ではなく、ただの懇親会、早い話がランチ会、それでも20名も集まってくれました。どこに行っても会員さんが笑顔で歓迎してくれるので、心がほんわか温かくなる。

初めて会った人も5人いて、中に、コロナ下に再発闘病中の人もいた。乳がんは容赦なし。めいめいが近況を手短に。【あけぼの会】の会員はこれが上手、いつも感心する。長々ダラダラ話す人はいない。要領よくまとめる。つつましく頭がいいのだ。これに太刀打ちするために私は得意の記憶力を披露した。全員の名前をその場で覚えてしまう。秘訣はみなが順番に話をしている間に顔と名前を頭に刻みこむ。15人くらいならできる。その昔、ミラノの患者会に招待されたとき、同じように全員の名前をその場で覚えて、みなを驚かせた。(実はこの記憶力、最近かなり衰えてきて自慢できなくなってまーす)

空港に来た山下さんは患者歴が長い。1987年39歳で手術、4年後に再発して以来30年間、ずっと何らかの治療を続けている。九州で一番早くハーセプチンを始めて16年間続けて、今はやめている。いつどうなってもおかしくないような事態が何回もあった。しかし、その都度、見事に乗り越えてきた。会うときはいつも元気、特に声が元気で楽しい。誰も彼女が長い間、乳がんの再発と闘ってきた人とは思うまい。

今回思ったのは人生の不思議ということだった。この人は、もし乳がんにならなかったらどんな人生を送っただろうか?39歳から乳がん人生が始まって、一生の最も充実したと言える30年余りの年月、がんの中に生きてきたことになる。因果な病、しつこくて簡単に追い払えない。想像しただけで、暗くて重そうな日々、なのに彼女はそれを見せない。今もご主人の会社で仕事もしながら週2回病院通いしているという。

他にもこんな人がいるのを知っている。人生の途中から侵入してきたがんという魔物を受け容れて、飄々と生きているみなさんよ、あなたがたは偉い!自分を大いにほめてあげて、また明日からの生きる力にしてください。

アメリカ大統領選挙、どうなるでしょう。世界が固唾を呑んで見守っている。あの人、何としても勝ちたいので、何をするか、そっちのほうが恐ろしい。それに比べて、日本はバカみたいに平和、首相の座なんて、すんなり決まり、不満あっても誰も口にしない。面白くもなんもない退屈な国。  takakowatt@gmail.com

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