運動会でもできそうな会議室、
佐古田先生も「安心感アリ」と太鼓判!
・日時:9月11日(土)13:30~17:00
・会場:神戸市立婦人会館5階 大会議室さくら
・参加:36名(会員20名・一般16名)

緊急事態宣言下の9/11(土)、顧問医の佐古田洋子先生(加古川中央市民病院乳腺外科 科特任部長)にお願いして、「秋の乳がん相談会」を開催しました。殆どの県の【あけぼの会】が行事を中止している中、兵庫は顧問医と検討を重ね、患者にとって相談に来ることは不要不急なことではないと判断し、開催することにしました。

前回の緊急事態宣言からは、県や神戸市の方針として「飲食を伴わない登録団体の活動には施設を開放する」ことになったことも、背中を押してもらった要因になりました。その代わり、参加者全員に氏名・連絡先を用紙に記入してもらうことを義務づけられました。

とは言うものの、果たして相談に来る人がおられるだろうか、少々不安でした。例え一人でも来られるなら、その人のためにとスタッフ一同準備をしました。佐古田先生も同様に考えて下さっていました。いざ始めて見ると、なんと全部で36名もの来場者が!

今回は特に大変な内容の相談が多かったです。長期にわたる再発治療中の方、もう少し頑張って使える抗がん剤で治療を希望しているのに、主治医から「もう無治療にして緩和ケアに移行しましょう」と言われた方、初発でもめったにない重篤な副作用を体験し、その後も後遺症に悩まされている方と、いつにない深刻な状況のかたの話が続きました。先生はその一つ一つに言葉を選んで親身に答えて下さいました。

また会場にいた男性が挙手をして、男性の乳がんについて質問されました。女性100人対して1人の割合で男性乳がん患者がいる事、しこりが女性化乳房のものか、乳がんのしこりかをきちんと調べて区別しなければいけない事などと答えて下さいました。

宣言下でも、どうしても相談に来たかった患者の気持ちが会場からひしひしと伝わってくる有意義な相談会でした。先生もそれを感じ取られて、相談会が終了した後も残って、時間が許すまで個別相談にも応じて下さいました。

最後に佐古田先生のコメントを紹介します。
今日は特に大変な相談が多かったですね。中止しなくて正解でした。会場も広くて安心感がありました。患者さんの質問は不要不急ではなくて、有要有急であると確信しました。  
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