2 製薬会社講演.jpg日時:3月8日(水)15:30~17:00
会場:EAファーマ株式会社・会議室
参加:約20名(対面11名・営業所オンライン10数名)

去る3月8日(水)、エーザイグループ・EAファーマ株式会社の社内研修会に招かれて行って来ました。「がん患者の気持ち」と「患者会活動」について、お話をさせてもらいました。神戸市内にある支社の会議室に10数人の対面参加の社員さんと県内にある数ヶ所の営業所を結ぶハイブリッド形式で行われました。

参加者の大半はMRさんで、病院には頻繁に出入りはするものの、患者さんと直接お話をする機会は全くないので、がん患者さんの気持ちや日々の生活について知りたいとのことでした。薬の知識は豊富でも、実際の抗がん剤の副作用とそれに伴う辛い気持ちを直接聞いて、患者さんはどのように思い、どのように乗り越えているかを学んでおきたいと一生懸命話を聞いて下さいました。30分の講演の後の質疑応答では、会場からと、オンライン上からとで、たくさんの質問が来て、時間がオーバーするほど熱心に取り組まれた研修会でした。  MR―医薬情報担当者(Medical Representative)

自分の受けた乳がん治療のフルコース、術前化学療法・手術・放射線治療・10年間のホルモン治療を説明しながら、その時々の自分の気持ちや周り人との関わりを経て今の自分がいることを患者会活動に絡めてお話しました。セルフヘルプやピアサポートの大切さも伝わったと思います。

「がん患者の生き方」に感動!
おなじみ、ワット会長の「がんのあと潔く生きる10か条」のスライドを映すと、会場の社員さんが一斉にスマホで写されていました。「私たちにはこんなのがあって」と話の中に軽い気持ちで組み込んだだけだったのですが、意外と社員さんは釘づけになっておられました。初めて目にされた「がん患者の生き方」が想像以上に前向きだと思われ、感動されていました。

すぐに質問が出て、「がん患者さんが人生に借りを作らないような生き方をするとは、どのような生き方なのか?」と聞かれました。「したいこと、しなければならないことはさっさとする。本当はあれをしたかった、あそこへ行きたかったという悔いを残さないようにすること」と答えました。一人の社員さんが「この10か条は、がん患者さんだけではなく我々のバイブルにもなる」と言われていました。

今までに、医学部生や看護学生さんには授業の一環としてお話をする機会は多々あったのですが、製薬会社の社員さんにお話しをするのは初めてのことで、とてもいい経験ができました。  akebonohyogo@gaea.ocn.ne.jp