少しも年を取らない秘訣を<br>先生にお聞きしましょう!少しも年を取らない秘訣を
先生にお聞きしましょう!
国立国際医療研究センター病院
 乳腺・腫瘍内科診療科長、がん総合診療センター副センター長、
 患者サポートセンターがん相談支援センター長

 

9/24 あけぼの会創立45周年記念大会・パネルディスカッションのテーマについて

 

 先回、当欄で私が提案したテーマについて先生のお考えをお尋ねしたところ、このような的確な長文を頂きました。先生には【あけぼの会】大会のパネル部門で、続けて3回も司会役をお願いしていて、今回もまた司会のリーダー役で、かなり燃えておられます。楽しみ! 

 

ワットさんへ
 今回のパネルディスカッションですが、非常に深くて、大事なテーマで、私もいつかワットさんの考えをお伺いしたいと思っていました。日本でいちばん長く続いてきて、いろいろな経験をしているあけぼの会だからこそ、患者会の役割とか、医師の役割とか、そういうことを腹を割って話し合える場を作ることはとてもいいですね。

 

 私は患者さんが、ご自身で、自分を「気の毒」「かわいそう」な人にしてしまわないように、といつも思っています。患者も医療者も、家族であってもですが、人は他者を理解することはできないし、幸せかどうかは自分にしかわからない。

 

 ディスカッションではそんなことを前提とできるとよいなと思いました。

 

 患者会は、患者さんが所属するさまざまなコミュニティの中で、「患者であること」で特別扱いされない意味で、患者さんにとって安らぎの場となっているのではないかと思っています。もちろん、中には病状の違いのために、患者会に付いて行けなかったりして、会から離れてしまう人もいらっしゃるかも知れません。ワットさんが素晴らしいのは、どんな人も元気にしてしまうパワーで、そんな人が、もっと増えて、病院でも社会でもそのような人たちの力を借りて、というのが進めばいいなぁ と思うのです。患者会の活動を続けていくコツとかパッションを今回ぜひ、ワット会長から伝授していただくとよいのではと思います。

 

  山内先生が日米の患者さん魂の違いについてお話くださるようですが、医者のパターナリズムも、日本のほうが強いのではないかと思っています(少なくとも昭和生まれの医者は)。またジェンダーバイアスも乳癌の診療には多分に影響していると感じています。アメリカでは、ウーマンリブと患者の権利の拡大が連動していたと聞きますので、そのあたり山内先生に突っ込んでみたく。またAIでいろいろ出来るようになってきて、人間だからこそ果たせる役割って何なんだろう? 先輩方の声、患者さんの声をお伺いしたい・・・盛り沢山!(診断して、治療法を決めるだけなら、腫瘍内科医は要らなくなりそうでして💦)