深い深い地の底、ロンドンの地下鉄
 St John’s Wood 駅
(誰でしょう、手すりにしがみついているのは)

💛日本は30度で真夏日とか言っているのに、ロンドンは真冬(最高15度の日も)、寒くて泣いてます。そもそも出国時から風邪気味だったので、咳と寒気が止まらず、薬も買って飲んでいる。しっかり冬物を詰めなかった自分を激しく悔いている。寒いのは大の苦手。早速、なじみの古着屋に出かけて、あったかいジャケットを買った。丁度いいのが見つかって、うれし泣き。18ポンド、約3500円。来たばかりなのに、すぐにも、暑い日本に帰りたい。
💛息子と16日~3泊でベルギーに行くことに。今回イタリアは、やめ。何となくストレスなので、電車で2時間で行けるベルギーにした。でも予報では、あの国も寒い。助けて!恒例問題の時差ですが、今回は全く眠くならない症候群で、参っている。今までは、着くと1週間くらい、昼間(日本時間の夜)中寝ていたのに眠くない。これも異常。昨夜は9時ころウトウトして、夜中の零時に起きた。3時間くらい寝ただけで、パキッと目が覚めている。
💛11日に親友キャロリンとギリシャ料理のランチをした。私が29歳で初めてこの国を訪れたときに知り合った友、数えると55年になる。お互い慕い合っている。彼女は今日からフランスに船で行く。今年はノルマンディー上陸作戦(1944/6/6)から80年で、盛大に記念セレモニーがあった。彼女の父親が作戦に参加して、その時、ロンドンから妻(彼女の母親)が送った写真と手紙を今も大事に持っていて、それを発送した地点を尋ねて父を偲ぶのが目的だそうだ。ヨーロッパ的発想、スケール大、歴史も愛も感じて羨ましいストーリー。
💛昨夜(12日)はボーイフレンド、イタリア人のパオロ(30)が手料理を食べに来た。丸1年ぶり、昨年イタリアに一緒に行って案内してもらった。いつものメニュー、トンカツ定食。太り気味なのに、見れば無限に食べる。郷里の父親が64歳で肺がん、化学療法中なのに、堂々と煙草をくわえているそうで、13歳から吸い始めたと自慢している。がんになっても諦める気配は全くないので、みなお手上げ。悪でも善でも徹底して生きることがイイ。
💛今夜はチャールスという亡き夫の友達の家に夕食に呼ばれている。この人は昔から、私と冗談を言い合うのが超楽しいので、私が日本を出る前に、日を決めて待ってくれていた。実はキャロリンの別れた元夫。二人にロバートという息子がいて、プロのカメラマン。日本にオリンピックの撮影に来て、家に泊まった時、私が出したものがおいしかったと今も語り継がれている。彼も今夜来る。この世の最大の喜びは人が再会する瞬間ではなかろうか。
💛明日は電車に乗って、郊外の美代子さんに会いに行く。いつも日本食ランチを作って待っていてくれる。今回もお茶、ようかん、梅干しなどのお土産を持って来たので、喜んでくれるだろう。思えば、会員のみなさんが「会長さん、イギリスに持って行って」と、くれたものばかり。ありがたい。私って、世にも幸せ者だって、自覚あるんだろうか?
――もっとインテリで高尚な話を書くべきなのに、低俗でスミマセン。(ワット)