日時: 5月13日(火)10:40〜12:10
会場: 埼玉医科大学
対象: 看護学部84名、教員1名
テーマ:「病むことの心理」
埼玉医科大学、大賀先生からの依頼で、今年も乳がんの体験や患者の思いをお話ししました。今年は、あけぼの埼玉会長・前代表の持田豊子さんと2人で下記②の部分で話をしました。
授業は次のような形式です。
①事前にグループごとに乳がんについて
➁乳がん体験者から話を聴く。
③②を聴いたうえで、グループごとにまとめ感想を発表。
私はあけぼの会の紹介とあけぼの埼玉の活動紹介。その後自分の乳がん体験を通して検診の大切さ、標準治療の意味を伝えました。続いて再発・転移治療のこと、患者さんの相談例から、医療従事者へ望むことなどお話ししました。最後によりよい治療を受けるための主治医や医療従事者、患者会との関わり合い方、周囲の方へ望むことなどをお話ししました。
持田さんからは、患者から医療従事者に希望する事、ヘルスリテラシー、乳がんになった時の家族の支えについて等お話しいただきました。さらに、一昨年に発覚した対側の乳がん手術やその後の遺伝子検査など、配布したファイザーの冊子を用いながらお話ししていただきました。
講演後の質疑応答では、沢山の質問や感想をいただきました。質問は後日にも先生を通じていただきました。
後日の授業、グループの発表では、持ち時間を越えるグループが続出し、大幅な時間延長になったそうです。学生さん達の熱心さが伝わって来ました。
報告:あけぼの埼玉 代表 大久保 真弓 akebonosaitama.net@gmail.com
【学生さんからの感想】
●患者さんの実体験を聞いたことで、将来医療従事者になる身としても、一女性としても乳がんについての向かい合い方を改めて考えるきっかけとなりました。
●男性看護師が関わることの必要性・大切さを感じた。
●今回の講義を通して、身体的なケアだけでなく、精神的・社会的側面においても支援できる看護の重要性を学ぶことができた。患者の声に耳を傾け、その人らしい生き方を支える看護師を目指したいと思った。
●「がんになったのは不運だが、不幸ではない」という言葉から、がん患者に対して同情ではなく、共感することが大切だと思った。
●看護師は、患者一人ひとりの価値観を理解し、尊厳を常に持って患者をみていくことが重要であると分かった。
●医療従事者を志す者として、ピンクリボン活動に参加したい。
●患者やその家族が安心して相談できる環境や言葉遣い、丁寧に答えることができる十分な知識を備えることも重要。