四つの「あけぼの会創立25周年記念大会」のうち、二つ目の東北大会をこなして帰ってきました。(早や疲れがたまってしまって、瞼が重たい毎日です)

去る12日(日)、3連休の中日に、郡山駅前の超モダンビルの7階。晴天の朝、遠くに山々が眺望できる明るい会場でしたが、壇がないので、講師が座って話をすると顔が見えないのが、聴衆のみなさんに気の毒でした。

札幌の浅石先生はなんと千歳から仙台空港に降り、タクシーで駅に、そして新幹線で郡山へと乗り継いで来られ、その日のうちには帰れないで1泊されることに。あと東京から緩和ケアの向山先生、埼玉から元埼玉県立がんセンターの東先生がやはり新幹線でご到着。地元から野水先生で和気藹々のうちに始まりました。

都立豊島病院のホスピス病棟担当の向山先生は「ホスピスというと何もしないで死を待つところという印象だが、そうではなく、積極的に苦痛除去治療をするので、一時的に退院する人もいる」「がん患者の痛みを和らげる方法はいろいろあるので、外科の先生がたはそれを正しく学んでほしい」というお話を。

浅石先生は「乳腺クリニック」を開業して、今年10周年。開業の経緯から実態、例えば、医院は19床しかないので、再発患者(全体の訳20%)も全員入院させるのは無理で、特定の病院に回している、というクリニックの切実な実態を述べ、またご自分の信条として院内で徹底している「患者にウソをつくな」「患者の目線で会話せよ」「常に最新情報を学べ」の3モットーをご紹介。

現在、蓮田一心会病院というあまり聞きなれない病院の院長になっておられる、東先生は院内の一階を乳腺専門階にして女性専用に、また県がんセンターにおられたときできなかった「十分時間をかけて話を聞く」ことを今している、と現状報告。

地元の野水先生は「東北の乳がん医療水準はけっして低くない」と胸を張って強調され、みなを安心させてくれました。がん患者がとても知りたい民間療法に話が及ぶと、外国の医師が日本人が大豆を食べる食習慣に注目し、西洋人と比較して、がんの発生を抑制しているという論文を発表したことを紹介されると、すかさず、
浅石先生が「味噌、しょうゆ、納豆、豆腐」と語呂良く、覚えやすくまとめてくださったので、これをみな呪文のように唱えて食べるようにしたらよいかと。

ついでに日本茶もよい。でもがん予防のためには日に10杯も飲まねばならず、埼玉県狭山のお茶所では日本茶の錠剤(1錠がお茶2杯分)を作っている、と東先生。但し、カフェインが強いので、10杯分も飲めば、胃を悪くする恐れがあると、そんな話で大層盛り上がりました。具体的なお土産話が聞けて、みな満足なお顔でした。