日本のみなさん、こんにちは!ロンドンから第2便です。
(待っています、と言ってくれる人が多かったので、焦って書いています)

美代子さんの住む巨大な家
1984年に建てられて今年で築40年

💛今日、6/24, ロンドンから電車で30分のSevenoaksというところに住んでいる美代子さんを訪ねた。「ワットさんのALS物語」にも出ていた人です。彼女は行くたびに日本で食べるよりおいしい日本食で、もてなしてくれるので、それを狙って行くんですが、今日も日本の味(白菜の浅漬!など)をいただいてから、この家の写真を撮ってもらいました。

家の前には、だだっ広い芝生の庭、いろんなアニマルが出没して、一晩でバラの花を全部喰っちゃうときもある

💛イギリスにトータルで45年以上住んで、もう日本に戻って住むことはないでしょう。

私は今まで外国大好き、どこでも住みたい、と言っていたが、今回、このロンドンには、とても住めないと決めた。数々、日本と違う面を見て、日本は天国と思っている。先日バスで若いママが乳母車ごと乗って来て、車内で所定のとこにとめたのだがぎゅっと奥まで入れてなかったので、リュックを負って入ってきた男性が通り抜けられない、見かねた別の男性が指摘すると、いやいやながら押し込んで知らん顔、こんなこと日本ではありえない。

💛日本では、必要以上にだが、「人に迷惑をかけない」ことを重んじる。こんな場面なら、すぐ「すみません」と謝る。この違い。要するに、この若い女性は無意識でも、理にかなっていなくても、公衆の場でも、人のことなどどうでもいいのだ。他にも、地下鉄、チューブと呼ばれるように日本に比べて車体の幅が狭い。よって、通路の空間が狭くて、座った人が足を組んだりすれば、通り抜けられない。にもかかわらず、平気で、女性はブーツででも、足を組む人がいる。蹴とばさなければ、通れないのをわかっていてもだ。この考えのなさ。

💛また、人々はバスや電車の中で平気で大声で話をする。誰にでも聞こえる声の大きさで。それも、それぞれの国の言葉なので、余計にうるさく感じる。美代子さんはある時、電車の中で、大声で長々と電話で話しをしている人に遂に堪忍袋の緒が切れて、「うるさいわね」と叫んでしまった(そう言ったかどうか)。驚いたのは、そこに乗り合わせていた人はみな、同感だったはずなのに、その場で彼女をバックアップする人が一人もいなかったというのだ。たった一人、降り際に「ありがとう」と言った人がいた。小さな救い。

💛世界一がまん強い日本人より、がまん強い人種なのか?どんな時も、他人事には口を出さない、これが小さい時から教えられたルールなのかもしれない。ついでだが、ロンドンの地下鉄には冷房がない。蒸し風呂。今日は少しの風が出ていたが、音が大きい割に涼しいとはほど遠い。手で持つ扇風機(日本製か?)を見た。隣に座った男性がセンスで扇ぎ出して、風が来たので「ありがとう」と言ってしまった。冷房がないのもこの人が教えてくれた。日本は冷房完備と言うと、日本はモダンだからと言う。わかっている人はわかっている。

💛こんな自己中心的な理由の数々でここには住めないと言っているが、美代子さんが日本に行けば、理解不可能なさまざまな違いに気づいて、とってもここに戻って住めない、と思うに違いない。人は「慣れ」なのだ。ある種、慣れることが生きる知恵なのかも知れない。

明日はまたイギリス人夫婦の家にランチに行くので、面白い話があれば書きましょう。

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