●「がん登録制度」
1月下旬、中日新聞社の社説に「がん登録制度」が掲載されました。「医療では、患者 情報を集め活用する事も予防や治療に繋がる、がん対策の分野で動き出した。集めた情報 を整理し活用する仕組みを対策に役立てたい。但し、個人情報の漏出がないように」から 始まった文章でした。私なりに下記のようにまとめてみました。
●がんは、1981年から、日本人の死因の第一位、国民の2人に1人が、がんになる時代で、 年間約100万人が亡くなる疾患です。2013年に「がん登録推進法」が成立し、16年から全 国統一の登録が始まり、法整備がととのいました。そして、今年1月にこの情報が公表さ れました。
●16年にがんと診断された人(罹患数)は9,995,132人。部位別では、男性が胃、前立腺、 大腸の順で、女性は乳房、大腸、胃の順でした。乳がんが第一位です。
そこで、この情報を把握した上で、乳がん死亡率の高い地域(県)に合わせた対策が取 られること、早期発見の為には検診強化が必要なことなどの、医療の提供体制・対策を地 域に合わせて検討できるようになる、むしろ、検討してもらわないといけないと思います 。
●「がん登録制度」の活用により、乳がんも「最初にがんと診断され、どんな治療を受け 、その結果どうなり、どの位生存できたか」を知りたいと思いました。17年前に私自身が 乳がんと診断された時に知りたかった情報です。乳がんも的確な予防法や治療法の情報が 提供され、患者も共有できることにより、乳がん死が減り、社会復帰できる人が増え、生存率がアップすることを願います。情報を生かすことで、がん患者を支えてほしい。
<岐阜県がん対策推進協議会>
2月22日(金)午後から、県庁にて、がん対策の協議会が開催されます。協議委員である私が、がん患者の一人として、患者の声を伝える唯一の場でもあります。
内容:①第3次(2018年度~2023年度)岐阜県がん対策推進計画推捗状況について
②受動喫煙防止対策について等
次回、この欄で協議会での内容について報告したいと思います。
余談ですが、1月17日、恵那市萬勝俣寺(千手観世菩薩)に厄払い(観音参り)に行き 、おみくじを引きました。
「親切とは結果を求めず、ただ相手の為に尽くすことである」