●今日はもう節分です。つい先日「明けましておめでとう」を言ったばかりに思っていたのに、のんびり家の私もさすがに慌てています。
★術後20年目に思うこと
1999年7月に手術、今年の夏には20年目を迎えます。昨夜、何を食べたか忘れても、あの日のことは鮮明に覚えています。入院中は患者と思えないほど元気にしていたのに、自宅に帰ってからは孤独と不安で何も出来ないまま時間が過ぎていっていました。そんな私が一枚のポスターに吸い寄せられました。「あなたは一人ではない、私たちとお話ししませんか」乳がん体験者の会【あけぼの会静岡支部】との出会いでした。そして、初参加の日に衝撃的な出会いが・・・ワット隆子会長さんが目の前に座っていたのです。近くの方に「あの人誰?何者?」と無礼な質問をすると、「シーッ」。今でも思い出す度に笑ってしまいます。でも、この出会いが私の人生を豊かに、意義のあるものに変えてくれたのでした。
●【あけぼの会】との出会いで、どんどん前向きに変わっていったのは言うまでもありませんが、夫や姉妹、小学生からの大親友、趣味の仲間たちなどの支えは大きく、泣いてばかりの日々から脱却出来ました。そして何よりも私の元気の源になったのが2匹の大型犬(ラブラドールレトリバー)達でした。朝夕の散歩に加えて、土日は沢山走らせてあげたいので、河川敷やドックランへと、夫と共にあちこちへ出かけました。自然にワンちゃん仲間ができ、家を出る時は少し顔色が悪いかな?と思うようなときも、帰りには足取りも軽く、気分転換ができるようになっていました。
●外に出て、四季を感じて、ワン達のいたずらに笑い、夫との会話も増えて、本当にたくさんの感動と元気と愛をもらいました。今は大型犬ではなく、トイプードルのアンジュちゃんだけになりましたが、足の痛みがない時は朝夕の散歩を楽しみ、今日も元気をもらっています。
星野希代絵 kyeko@seikox.co.jp