はるか向こうに矢形先生と私、見えますか?(2019/3/9  大宮ソニックビル25階で写真提供:持田豊子・あけぼの埼玉代表)  はるか向こうに矢形先生と私、見えますか?
(2019/3/9  大宮ソニックビル25階で
写真提供:持田豊子・あけぼの埼玉代表)
大宮駅西口から徒歩5分、眼の前に見える「ソニックシティビル」(31階建て)の25階で記念大会は催された。埼玉は毎年この会場で年1回の講演会を続けてきている。代表の持田さんのおかげで、普通なら考えられないような会場を使わせてもらっている。晴れていたので、ご想像通り眺望満点、空に近い。高いところは気分が昂揚する。96人参加のうち、会員より一般の方が多かったという。これがすごい。近頃、講演会をしても人がなかなか集まらない。持田さんが新聞社(埼玉県支社)に何回も足を運んで掲載を頼んでいた。また、朝日新聞・埼玉支社の女性記者が乳がん体験者だったからか(確証はない)、昨年の講演会の写真付きで、かなり大きく予告記事を載せてくれたそうだ。なんと言ってもマスコミ(新聞、テレビなど)はサマ様、影響力は大きい。チラシとかポスターなどは意外と効果が薄い。

最初に県の保健医療部疾病対策課の芦村氏が県知事からのメッセージを代読した。これも毎年のことで、持田さんの力で知事からじきじきのメッセージをもらっている。政治がらみは好きではないが、これは「がらみ」ではなく、純粋で、しかも県を挙げて、がん対策に取り組んでいて、「あけぼの会サマがその一端を担っていることに感謝をします」と締めくくられている。他意はないのだ。県まで巻き込むなんて、持田さんのすごさが怖い。芦村氏は同じ部署の女性職員と来たのだが、その女性は埼玉の「母の日キャンペーン」に毎年参加しているそうだ。県職員があけぼの会の活動に参加しているのは埼玉だけではなく、他県でも見られるので(後日きちんと把握します)、大したもんだ、と内心、自慢している。

講演会で一番の目玉になったのは講師の先生(矢形 寛・埼玉医大総合医療センターブレストケア課教授)が最後に質問にすべて答えた凝縮の45分だった。優に20はあったか、質問一つ一つに誠意を持って答えて、時間内に収めた。質問は珍しく普遍性のあるものばかりで、誰もが自分とは関係ないという違和感は感じることなく、説明に聞き入っていた。大きな会場が聞き耳で一つになっていた。アンケートを回収していたので、後日まとめが聞けるだろう。他にも音楽療法を実践している緩和医療専門の先生がギターを弾いて、音楽療法士の女性が美しい声で数曲歌い、閉会前にはギターと彼女の先導で「365日の紙飛行機」を全員で歌った。みなが胸熱いまま会場を後にした。私も出口に立って、何人かと握手した。

持田さんが車で来ていたので、残りの大きな荷物だけでなく、ゴミ袋まで自宅へ運んだ。これも、あちこちのリーダーさんがしてくれている隠れたご苦労だ。頭が下がる。また、手伝いスタッフも充実していて、それぞれの役を黙々とこなしていた。チームワーク!

帰りの電車の中で、患者会はまだまだ必要とされている、これを各県のリーダーに伝えて、自信を持ってこれからも活動を続けていって、と私が言わねば、と思った。  ワット takakowatt@gmail.com

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