今年度の3月31日をもちまして、私は【あけぼの兵庫】の代表を引退させていただくことになりました。【あけぼの会】在籍年数31年で、【あけぼの兵庫】の代表としては10年関わってきました。
兵庫と言えば『団結の兵庫』。1987年から2004年もの長きに亘って支部長をされた東野茂子さんの統率力を讃えて、ワット前会長が名付けてくださいました。この『団結の兵庫』を前代表の橋本順子さんが引き継がれ、有本にバトンタッチされました。
10年ぐらい前からインターネットの普及に伴い様々な情報が簡単に入手出来るようになった反面、人の心と触れ合う機会が減り、それに伴い人情が希薄になってきたように私はずーっと感じていました。特にここ5,6年で若い世代から中年世代と熟年世代の考え方や感じ方に大きな隔たりが出てきて、はっきり2分割しています。時代の流れには勝てず、結束力が徐々に緩んできて、「団結の兵庫」の灯は細々と揺らいでいるというのが現状です。
私は、31年前に乳がんの手術をしました。当時インフォームドコンセントもない時代、私自身、乳がんの知識ゼロ、不安でいっぱいの時【あけぼの会】に出会いました。【あけぼの会】で乳がんの勉強をし、同じ体験者同士が語り合うことで「決して一人でない、仲間と一緒に頑張っていける」と勇気づけられ救われたのでした。そのおかげで社会復帰が出来たと言えます。
この10年間、代表として嬉しかったことは、〈あけぼのハウス兵庫〉に初めて足を踏み入れられた方が、来られた時は今にも泣きそうで不安気な面持ちだったのに、帰られる時にはスッキリとしたにこやかな表情に変わっていたことです。 あけぼの会に入会して様々な出会いがあった事が私の人生の宝物になっています。「出会い」が私の座右の銘です。
ワット(元)会長さん、(元)事務局の方々、全国の代表はじめあけぼの会会員の皆さま、本当にありがとうございました。
4月からは川野紀子さん(神戸市在住 64歳、2006年手術・両側性乳がん)に【あけぼの兵庫】の代表を引き継いでいただけることになりました。
皆さま、川野さんにも応援をよろしくお願いいたします。 有本幸代 akebonohyougo@maia.eonet.ne.jp