静岡市の花、タチアオイ(別名:梅雨葵)<br>梅雨の初めに咲き始めます<br>撮影:星野希代絵 2019/6静岡市の花、タチアオイ(別名:梅雨葵)
梅雨の初めに咲き始めます
撮影:星野希代絵 2019/6

 大勢の観光客が日本を訪れています。日本の文化が好きだから、食べ物が美味しいから、安全だから・・・などの理由で人気が高まっていることもありますが、「日本の物価が安い」ことがあげられると思います。「ビッグマック指数」をご存知でしょうか。1980年にイギリスで提案されたもので、世界各国のマクドナルドのビッグマックの値段をもとに、貨幣の価値基準を算出する方法です。ビッグマックはどの国でも材料や大きさがほとんど変わらない為、その国の物価の指標になるのですが、各国の値段を比較したら驚くことがわかりました。今年3月のデーターによると、1位・スイス(718円)、2位・ノルウェー(635円)、3位・スウェーデン(633円)、日本は23位で390円。――the Big Mac indexより
 かつてアジアを旅すると「物が安い」と感じた方も多いと思いますが、実は今日本がそうなりつつあります。しかし多くの日本人はそのことに気づいていません。なぜ?それは日本の労働賃金がこの20年間、変わっていないどころか下がっているからです。日本の時給はこの20年で9パーセント下落。G7(先進7か国)で唯一のマイナスでした。いつの間にか日本は安い国になってしまったのか。不思議です。
 この先は、大企業の利益確保・・・難しい経済格差の話になっていくので省きますが、私達の暮らしはこの先どのように変化していくのでしょうか。色々なアンテナを張り巡らせて、情報をキャッチしていかなくてはなりませんね。

乳がんから20年ぶりの手術
 生まれた時から、両方の股関節が脱臼していたのですが、両親の熱心な治療によって3年半程で歩き始め、その後は小・中・高・大とスポーツを楽しみ、社会人OLとなってからはハイヒールを履いていました。結婚後も大型犬2匹と、海・山・川・朝夕の散歩など脚の痛みなどほとんど感じない日々が続いていました。しかしながら、60歳を過ぎたころから「右側股関節」に激痛が走るようになり、鍼治療・整体院・ヨガ教室・ペインクリニックなど手を尽くしましたが、いよいよ一大決心!人工関節置換術を行うことにしました。
 事前検査、入院前説明、手術説明書への署名捺印、これが凄い!あるわあるわ軽く月刊誌並の厚さですね。辛うじて一人で何とか理解できましたが、量、内容共に複雑でした。
 5月16日いよいよ手術、少しでも早く痛みから解放されたかった。先輩たちから「早くやった方がいいよ~」「楽になるよ~」と聞かされていたからです。しかし目が覚めると「痛い!」深夜1時過ぎても眠れない、痛み止めが入ると小一時間スーと眠り、また起きる。朝までこの繰り返しでした。それが、朝目覚めると、トイレに歩いて行けてビックリ!
 入院は2週間、今まで積んであった本を持ち込んで読書三昧を決めこみました。上のビッグマック経済論はその時読んだ本、「マリソル7月号」(集英社)の中のコラム、新・快楽論(姜 尚中)〜流れる日々こそ愛おしい〜日本はいつから安い国に?の一部です。  星野希代絵 kyeko@seikox.co.jp