遺伝子検査
 お母さん、そして、ご自分が乳がんですから、遺伝性乳がんの可能性があります。あなたの娘さんも乳がんの遺伝子検査を受けても良いと思いますが、検査で遺伝子変異があった場合、自分は乳がんを発生し易いという不安、結婚する時に相手にそれを言うか言わないか、保険に加入出来るのか出来ないのか等の問題点もありますので、まずは大学病院、総合病院の遺伝子検査カウンセリングを受けて詳細を聞いてから決めるのが良いかと思います。今後の対処もありますので、まずはご自身が遺伝子検査を受け、遺伝性乳がんか否かを確認されてはいかがでしょうか。
 乳がん領域では、遺伝性乳がんの原因遺伝子とされているBRCA1とBRCA2があります。BRCA1の遺伝子に変異があると、その人の生涯発症率は50〜90%、BRCA2では40〜80%と非常に高いです。まだ、発症を食い止める薬剤はないので、アメリカの女優さん、アンジェリーナ•ジョリーさんが行ったことで世界中に知れ渡った予防的乳房切除術+同時乳房再建術があります。このこともゲノム医療になると思います。