●【あけぼの奈良】の会計年度は1月~12月なので、「会費納入のお願い」を年明け早々に出すことにしている。すると「お世話になりましたが10年過ぎましたので退会します」と電話やお手紙やメールで伝えてくる人がいる。それぞれ事情があるのと、病気が落ち着いてきている方、高齢の方には事情を聞いてから、「乳がんとは一生のお付き合いと思って、これからも年に1回の検診は受けてくださいね」とお伝えするようにしている。
●昨年10月、【あけぼの会】本部より会員に「メッセージカードに協力をしてください」とお願いが届いた。内容は①コロナ禍で、あなたは治療に影響を受けていますか?②オンライン交流会の開催をどう思われますか?⓷今のお気持ちを自由にお書きください、だった。
●その中の③に答えて「22年過ぎて健康診断で反対側に見つかりました。現在治療方針を模索中です」というOさんからの返事があった。早速電話で聞くと、最初に手術を受けた病院には先生も替わられたので行ってないとのこと、彼女の家の近くで専門医がおられる病院を紹介した。いつも舅さんを内科に連れて行っている病院なので行きやすいと喜ばれた。 前回はルミナールAでホルモン療法を受けたが、今回は乳管内非浸潤がん(殆どトリプルに近くて、動作性が非常に高いタイプ)だった。これから化学療法が始まる。検査体制や手術方法も随分と変わったが、患者の気持ちをわかってくださる主治医なのでよかったとのこと。
●もう一人のMさんは術後13年目の昨年10月に受けた検診で腫瘍マーカーが高いことがわかり、CT検査の結果、肺転移が判明。フェソロデックスの注射とイブランスの内服の治療が始まったと書いてこられた。ホルモン陽性で術後5年間は抗エストロゲン剤を服用した。その後は主治医の言われる通りに、来年、また来年と検診を受けて12年が無事過ぎていたので、転移と聞いたときはショックで落ち込んだが、もっと辛い方もたくさんおられることを思い、気を取り直して元気を出すことにしました、とのこと。
―――そして私はと言えば、1985年に右全摘の手術を受けて今年で36年目、ここ10年ほどは開業された主治医のところへ毎年検診に伺っている。(手術をした時の主治医は定年後、老健施設に異動されたので、今の専門医に引き継いでもらっている)「腫瘍マーカーも大丈夫、マンモグラフィー、エコーも昨年と変わりないですね」という言葉を聞くために通っている。何年経っても年1回の検診は欠かさないよう心掛けているので、みなさんにもそれをお勧めしたい。ちなみに私の主治医は賛同会員として会費を払ってくださっている。 yositosi24@kcn.jp
※吉野山には山桜を中心に約3万本の桜が下・中・上・奥の4ヶ所に密集していて、「目に千本見える豪華さ」という意味で「一目千本」といわれる。
💛ちなみに日本対がん協会の調査によると、2020年のがん検診受診者は、前年比30.5%の大幅減だったそうです。(和崎)