「標準治療」の意味

2021年8月31日

喜界島（きかいじま、鹿児島県）のハワイビーチ！
撮影：リラ（2021/8月）
（島で3週間バイトして来ました）◆日本語で標準と言うと、普通、並み、平均値のような意味合いですが、英語のスタンダードには規準、規範の意味もあり、そうすると、「行動や判断の基準となる模範、手本」ということになる。医療の世界での「標準治療」とは、まさにこれ。なのに、この日本語のせいで、大抵の患者は惑わされている。医師に「これが標準治療です」と言われると、患者は慌てて「標準はイヤ、標準以上の治療をしてほしい」とか、「高度で、最良の医療を受けたい」などと不平を言う。

◆ここからは「毎日新聞」（8/30)より抜粋：
「標準治療とは、診断や治療に関する信頼できる最新の研究で確立された「最良の治療」のことです・・・中略・・・「誰にでも応用できて、リスクも説明できて、何人もの専門家や臨床家が求めた有効性や技術を常に最新にアップデート（更新）しながら、診断や治療に用いられる治療法、これが標準治療です」

◆「標準治療」の代わりに、最初から「最善治療」とか言ってくれれば、抵抗なく、患者も受けるものを。しかし、もう定着しているので、患者が知って受容するしかない。「標準治療」と言われたら、賢い患者になって「喜んでお受けします」と言おう。

◆さて、突然ですが連日の猛暑、みなさん大丈夫? 毎朝5時半に公園に向かうのですが、今朝は足が重くて、さっさと歩けない。力が出ない。老体が暑さ続きですっかり弱ってしまった。エアコンのおかげで、息がつける。のですが、我が家の2台のエアコンの内、1台が冷えなくなり、直してもらった。同時に、あと1台から水がポタポタ落ちてきて、バケツを置いてしのいだが、エアコンが2台とも使えない時間があって、生きた心地がしなかった。

◆ところがアメリカではハリケーンIda(アイダ)が30日にルイジアナ州に上陸、突風と洪水で目下のところ100万の人たちが停電で電気がないという。カテゴリー4の強さ、最大が５なので、とにかく「非常に強い」ハリケーンで、最大風速約69m、日本では風速35mで強風、倍近い突風など想像もつかない。すべてが水に浸かっていて、被害の実態も犠牲者の数も明らかでない。コロナ患者を収容している病院の屋根もすっ飛んで機能していない。電力の全面回復には1週間から1ヶ月かかると言っている。

◆アメリカのアフガン撤退が予定通り、8/31で完了した。タリバンは米軍が去った後のカブール空港で、のろしを上げて祝宴。思えば、米軍が残したすべての施設、マシンガン、ヘリコプターなどがそっくりタリバンへの置き土産になるわけで、どうぞお使いください、ということに。アメリカの最長の戦争が終わった歴史的な日。タリバンにはゼロから政府を作り、人民の面倒を見、国際社会に認められる国をスタートさせる課題が待っている。世界は問題だらけ。ついでだが、アメリカの一日のコロナ感染数が15万だそう、ウソではない。　takakowatt@gmail.com