内心ヒヤヒヤ、でも思い切って出て来てヨカッタ!<br>  何事も決断――これからもしっかり生きていきたい<br>  (前列に高野先生 2022/1/22  三軒茶屋しゃれなあど)内心ヒヤヒヤ、でも思い切って出て来てヨカッタ!
何事も決断――これからもしっかり生きていきたい
(前列に高野先生 2022/1/22 三軒茶屋しゃれなあど)
「当日キャンセルの方もおられると思いますが、私は気にしませんので、皆さん余計な気遣いはなさらず、一人一人でご判断いただくようにお伝えください。お一人でもいらっしゃれば、お話しさせていただきます(今スライド作っているところですが・・・)」

東京の感染数が万に届かんという1/22(土)、予定通り、講演会は実施されました。講師の高野先生も当日朝9時過ぎに上のようなメールをくださって一安心。何よりあんな状況下でも堂々と出席した15人の同士たちがすごい。私はこれを「東京根性」と呼んで、大いに讃えました。埼玉から3人、非会員が2人、残りが東京会員。ちなみに前日までのキャンセルは3人だけ。メールが入るたび、またキャンセル?とヒヤヒヤものでしたが・・・

先生は2時間近いお話というのに、終始マスクを外せず、何ともお気の毒でしたが、力強いお声でみんなも身を入れて聴きました。日本の腫瘍内科医の草分けであるご自身の紹介からスライドを写して始まり、腫瘍内科医の数が諸外国に較べて断然低いので、何とか増やしたい、がん研有明病院で、(みなさんお馴染みの)大野乳腺センタ―長、上野乳腺外科部長、高野乳腺内科部長の3人ががっちりタグを組んで前に進む希望の話をされました。さて、本題は:

HBM, Human Based Medicine:「その人なりの幸せのための医療」
・医療の主体は、あくまで「人間」であって、
・医療の目標は、「人間の幸せ」

HBMを実現させるために
・医療は自分のものであると心得る
・生老病死ときちんと向き合う
・自分の想いや価値観を医療者や家族に伝える
・治療目標を明確にし、医療者や家族と共有する・・・など

「病気」は人生の一部、「治療」は病気への向き合い方の一部
・がんの「治療」自体が目的化して「治療のための治療」になっている
・まずあるべきは、治療目標―――これは「人生の目標」の 中にある
・抗癌剤はあくまでも道具の一つであって、治療目標にプラスになるなら使えばよいし、 マイナスになるなら使わなければよい。

溺れる者は藁をも掴む
・がん患者は、荒海の中にいても決して溺れているわけではない
・自分のペースで、自分らしく泳げばよい
・それをサポートするのが医療の役割

長くなりましたが、メインメッセージはこれでよかったか? まとめてみました。Part2をぜひお聞きしたい、という声が寄せられています。また企画しましょう。東京根性で。
(当日、準備・お手伝いの大谷さん、鈴木さん、島崎さん、感謝!おかげで無事完遂!)  ワット takakowatt@gmail.com