コロナと共に開けた令和4年、気が付けば、もうそこまで春が忍び寄っています。
♦【あけぼの静岡】の活動も制限があり、計画しては延期、を繰り返しました。患者会の活動ではないですが、ピアサポーター養成研修が1月・2月と厚生労働省委託事業・静岡県対がん協会主催で開催され、そのプログラムは9:30~16:00までと一日中びっしりでした 。県内の色々な患者会から男女合わせて16名参加、後日「難しい話もありましたが新しい事を多岐にわたって学べてよかった」という感想が寄せられたそうです。
♦【あけぼの会】からは、森 英子さんと山内裕子さんが参加、二人ともABCSSボランティアのベテランスタッフですが、ここ2年間は全ての活動が止まっているので、新たに学び直して、新しいピアサポーターの知識を習得しようと意欲的に参加してくれました。
♦プログラムは多くて、かなりへとへとになったようですが「刺激を受けた」と言っていました。二人は「早く相談に乗ってあげたい、対面で安心して寄り添える環境を整えたい 、自分たちが心細い気持ちを支えてもらった【あけぼの会】に少しでも役に立ち、乳がんを体験したからこそ分かり合える事を伝えていきたい」と今、強く思っています。
講義(講師の先生方は全員、静岡県立総合病院の先生方です)
「ピアサポートとは何か・緩和ケアについて」
緩和医療科・がん相談支援センター長 矢崎敏之先生
「がんの基礎知識・医学的知識」
副院長兼がん診療部長 大場範行先生
「がんの基礎知識・臨床試験と先進医療制度、補完代替医療について」
腫瘍内科部長 多久佳成先生
ワークショップ
「より良いコミュニケーションのために」臨床心理士 髙木 綾氏
「ピアサポーターにとって大事なこと」乳がん看護認定看護師 中村有希氏
♦まだまだ書き切れない程のプログラムが続きました。「へとへと」の意味、分かっていただけたと思いますが、先生方もコロナ禍で、講演会・学会の中止が多くて、「久しぶりに演壇に立って、かなり気合が入った」「リモート会議ではね。たまには違う環境で深呼吸すると刺激になるんだよー」などと話されていました。
♦現場の看護師さん達も面会が出来ない期間が続いた患者さんのケアにかなり苦労されたそうで、患者さんは携帯電話で話しは出来るが、手の一つも握りたい、会って顔を見たい 、という願い。当たり前にできたことが出来ないのは、患者にとっても家族にとっても厳しい状況だった、コロナの状況下でも出来る事を考え模索し続けたそうです。 kyeko@seikox.co.jp