――「気をつけたい毎日の食事~美しく健やかに暮らすために」

講師:藤井理恵薫・神奈川県立がんセンター栄養管理科部長講演会の後は少人数でグループトーク<br>「話しやすかった」と好評でした!講演会の後は少人数でグループトーク
「話しやすかった」と好評でした!

日時:10月23日(日)13:00~16:30
会場:ウィリング横浜   参加:28名(会員)

 

とても具体的で分かりやすいお話でした。まず、がんを防ぐ特定の食べ物や食べてはいけない食べ物はない、3食、バランスの良い食事を摂ることが大切、塩分を減らすこと、適正体重を維持することなどの基本なお話を。

 

一日に必要なエネルギー量(一日に必要とするカロリー)は標準体重(身長×身長×22)×(25~35)kcal で、その約半分を主食のごはん、パン、麺類などの炭水化物で摂取し、肉や魚、卵など、いろいろなたんぱく質と一日5皿程度の野菜とその他に果物や乳製品などを合わせることがバランスの良い食事です。そして楽しく食事することも大切です。

 

治療の継続には栄養状態を維持することが大切!
 特に、化学療法中の食事について、次のような工夫を教えていただきました。
 化学療法中は治療のタイミングに合わせる。食欲がなかったり、嘔気、粘膜障害、骨髄抑制の時には食べられるものを食べることでかまわないが、なるべく口から食べることが大切で、症状に合わせた食事の工夫をすること。体調が回復してきたらバランスを考えてしっかり栄養を摂るようにしましょう。
 味覚障害のある時にはうがい、口腔ケアをしっかりして、だしの味、酸味などを強くしたり、香辛料(使い過ぎには注意)を使うなどの工夫をする。亜鉛の多い食材(牡蠣などの魚介類、牛肉、ナッツ類)を摂ると良い
 吐き気、嘔吐があって食べられない時には、自分に合った味付けや温度を探したり、匂の少ない口当たりの良い料理を選び、汁物、果物などを加えること。調理が大変であれば、栄養補助食品、加工品、総菜などの活用もする。少量ずついろいろな食材を取り入れたほうが良い。
 やむを得ず量を減らすときにはバランスよく少しずつ減らすことが原則。どうしても食べられない時にはたんぱく質が特に大切。

 

神奈川県立がんセンターで紹介している化学療法を乗り切るための症状に合わせた「おうちごはん」のレシピカードを用意し、みなさんに配布しました。下記URLから見ることが出来ます https://kcch.kanagawa-pho.jp/examination/eiyoukanri/eiyoryouri.html

 

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