ワット会長とUさんの電話相談での長い会話より
  (2013年手術、しこり・3センチ、がん研有明病院、術後7カ月で再発)


遂に期限が切られたか、でも私は生きる!

■「もう、私はむくみや脱毛はいや」と先生にはっきり告げた。
先日、夫同伴で来るように言われ、結局、「今後は近くの病院を決めておくように」とのことだった。
自宅からがん研有明までは遠いので、通うのはむずかしいからが理由だったが、治療の選択肢も少なくなっているのは明白だった。
「遂に期限が切られたか」がっくりきた。

今は⑥ジェムザールをしている。いつまでとは決めてなくて、反応が悪くなったら、即やめるという方針。
これは週一回を2週続けてして、次の週は休んで、また2回を始める、今(11月28日)は最初の2回が終わったところ。

■残された臓器を大事にしたいので、体をあっためるようにしている。
ホカロン何枚も貼ったり、「陶板浴」もしている。これが気持ちいいので、自転車で片道30分を通っている。
晩秋の紅葉を眺め、澄んだ空気を感じて、幸せの瞬間を味わい、自分を盛り上げている。
がん研に感謝、ボランティアも続けている

がん研では主治医といろんな話をした。
先生は一度も押し付けることなく、いつも私の希望を聞いてくれ、先生の考えを求めると、それに正直に答えてくれた。
また、ナースたちも抗がん剤室のナースはいつも忙しいのに、掴まえて、いろいろ聞いてもらった。
たとえば、指先が痛くて、洗濯してもハンガーのクリップが掴めない、というと、即座に「女優の手袋」と呼ばれる手袋を紹介してくれ、それをネットで購入。
はめると、それまで痛くて出来なかった用事が何でも出来るようになった。
まさに魔法の手袋。こんなナース達のやさしい対応でずいぶん助けられた。

■だから、いくら待たされても、私はがん研に感謝している。朝8:30頃着いて、帰りが夕方6時になることもあった。
診察受けて、薬が決められると、その用意に2時間はかかる。
外来診察室、ATCでは60人許容、そこへ、1日170人と聞いている。だから、待つのは最初から覚悟で、コーヒー飲んだり、おにぎり買ったり、相席の人とお喋りしていた。

■今では自分の体の声を聞けるようになっている。
足をもんだりする。一度、足の親指の爪が全部はがれたり、巻き爪になったりしたが、その時も爪を外へ外へと出すようにしたら、改善した。自分の体は自分の努力で変えられる、整えられる、と実感した。

■会長さんに「すぐしなさい」といわれたので、緩和ケアの桜町病院を予約したが、初診が来年3月以降と言われた。
このまま終わるとは思いたくないので、今でもボランティアを続けている。
老人ホームで手芸――ゴムでネックレスを作る――を教えてあげる。
出来あがったネックレスを付けて喜ぶ顔を見ると、誰かに喜んでもらえると、それが幸せ。

今夜は我が家はカレーとほうれん草のおひたし。寒いから、会長さんも何かあったかいもの食べてね。
会長さんと話したので、今夜はぐっすり眠れそう、会長さん、ありがとう。

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