●初めてのショートカット
看護師より、抗がん剤治療中の子どもとの接し方について、汗から薬剤が出ることがあるのでお風呂に一緒に入る時は先に体を洗うように、洗濯物は3日ほど別のほうが安心、仕事復帰したら感染に注意との説明を受けました。薬剤師より抗癌剤による副作用についても説明がありました。
母は長期にわたり家事や育児をやってくれていたためか、風邪をひいてしまい、耳鼻科受診したところ新型コロナウィルス感染の疑いと診断されてしまい、10月23日にPCR検査を受けましたが陰性でした。このご時世は、風邪で病院に行ってはいけないと改めて感じました。
抗がん剤で髪が抜けるのに先立ち、入院の前日に美容師のママ友にショートカットにしてもらいました。人生初のショートカットでしたが意外と似合うかも♡
●抗がん剤の副作用が出始める
10月26日入院、1時間くらいでCVポート留置術終了。左鎖骨下に、ぽこんとしたふくらみができました。
10月27日AC療法①の開始。吐き気止めを飲んでいるため、特に吐き気は感じず、翌日もやや膨満感はありましたが、食事はほぼ食べることができました。次回より外来での化学療法になるため、外来化学療法室でオリエンテーションがあり、翌日に退院しました。少し疲れやすいのはありましたが、地下鉄とバスで2時間かけて自力で帰ることができました。次男を抱っこするのは右手を避けていたのですが、左鎖骨下に入れたポートの周囲がまだ痛く、抱っこすると次男が頭をがんがんぶつけてくるため、以降はやむなく手術した右側で抱っこすることに。 4日後くらいから倦怠感が強く、ちょっと動いただけでも息切れしました。吐き気は一番心配していたのですが、それほどではなく、食欲はほぼ変化ありませんでした。
しかし、2回目は治療帰りのバスから1週間ほど気持ち悪くなり、今後は母に治療日の前から1週間程度、毎回手伝いに来てもらうことになりました。回数を重ねるごとに副作用は強くなり、4回目の治療後帰ってからは食事もできず顔面蒼白でした。
●脱毛も始まる
脱毛は初回の治療のあと1週間後くらいから始まりました。お風呂に入った時に、抜け毛がひどくて子供たちが毛だらけに、お風呂場は悲惨な状況になりました。私の場合、ウィッグは作らず、帽子のみで過ごしました。というのも、ウィッグはやんちゃな子どもたちに外されたり、ぐちゃぐちゃにされて遊ばれてしまうのが目に見えていたし、ケアが必要だけどそんな余裕はないことが予想されたため。しかも、育休中かつコロナの影響で外出する機会が少なく、外見をそれほど気にしなくなったし(女としていかがかと思いますが・・・)。
年末に毎年、登別カルルス温泉に家族で宿泊していたのですが、前日に喉の痛みがあり、当日にだるさと37.7度の微熱があったため、残念ながら今年はキャンセルしました。
●次々と副作用が出る
2021年1月25日にPTD①がスタートしました。ACと比べて吐き気や倦怠感はそれほどではなかったのですが、下痢がひどく、下痢止めが手放せなくなりました。始めは下痢時に服用していましたが、これでは保育園の送り迎えもできないため、その後予防的に1日2回内服するようにしました。あとは皮膚症状、手のひらの異常な赤みと痒みがあり、その後は皮がボロボロとむけたことによる痛みが強かったです。後に保湿剤とステロイド軟膏を処方してもらい少し改善しました。
あとは口腔乾燥感あり、舌がひりひりして赤く溝状舌になり、軽度の味覚障害、胡椒などの刺激物に敏感になり、3回目の後は口内炎も出ました。また粘膜が弱っているためか、鼻が詰まりやすくなったり、鼻血が出やすかったりもしました。喉の痛みもあり、風邪の時の痛みよりも食道粘膜に近いところ?な感じがしました。
●カルルス温泉へ、リベンジ!
年末にキャンセルしたカルルス温泉、春になる前にリベンジを、と3月20日から2泊で行きました。もうすぐ1歳になる次男は、外遊びに連れ出す機会が少なくなってしまい、雪遊びもしたことがなかったので、なんとしてでも行きたいと思っていました。当日少ししんどさはありましたが決行、雪山で遊びましたが、更にしんどくなってきました。翌日になると熱っぽく、37.7度あり。当日はあいにく大雨で大荒れだったため、4人で旅館に籠ってごろごろしました。そのおかげで元気になりました。
●4月、みんなで新生活!
そして、ようやくPTD④を終え、4月に突入しました。次男も1歳になり、保育園入園と慣らし保育のスタート、長男の幼稚園入園、私の慣らし仕事が始まりました。今後は分子標的薬だけになり、体が楽になることを願うのみです。あとは髪の毛、ようやく1センチほどになりましたが、おでこの周囲がまだ生えず、帽子生活はしばらく続きそうです。今はまだ短時間の仕事だからか、体調は特に問題ありませんが、帰ってからの家事育児ですでにへとへとです。
●お父ちゃん、負担かけてごめんね
乳がんと診断され、絶望的になりましたが、支えてくれる夫と義母、愛おしい息子たち、心配して励ましてくれる友人など、たくさんの人に囲まれて、自分はなんて幸せなんだろうと実感することができました。このことに気づかせてくれた乳がんに感謝したいと思えるようになりました。夫と結婚して、優しい母に出会えて本当に良かったとつくづく思います。まだまだ治療は続きますが、抗癌剤がひと段落ついたので、札幌への外来化学療法は、普段できない読書や一人ランチを楽しみ、家事育児から離れられる気分転換に行く感覚でいきたいと思います。お父ちゃん、負担かけてごめんね。治療費の分、元気になったらしっかり働きます(分子標的薬、高すぎ!!)。