日時:2025年10月13日(月・祝)13:30~16:30
会場:神戸市立総合福祉センター4階第5会議室
参加:26名 (会員10名、一般16名)

 三連休の最終日、あけぼの兵庫顧問医でもあります西宮明和病院の河野範男先生をお迎えして「秋の乳がん相談会」を開催しました。

 質問用紙に書いていただいた内容を司会者が読み上げ、河野先生にお応えする方式で進行しました。会場では、ボランティアさんが作製されたケア帽子の提供をしたり、抗がん剤治療によってしびれに悩まれている方へ生活支援プログラムへの参加案内を告知したりしました。

♦ホルモン剤(ノルバデックス)を飲む前には見られなかったかゆみの症状が、皮膚科に行くほどかゆく、これがずっと続くのか、という質問から始まりました。河野先生は皮膚科の先生と相談しながら付き合っていくことになる、とおっしゃられましたが、和らげることはできると話されました。改めて、ノルバデックスを飲むことでの懸念事項(血栓症など)を丁寧に話してくださいました。
♦乳頭、乳輪を全摘された方は、今までの経緯、それにまつわるお気持ちを別紙に書かれ再建について質問されました。手術を決断したのは自分だけれども、その決断が間違っていたのではないか、今も苦しい日々が続いていることが書かれていました。河野先生は、再建して少しでも前向きな気持ちになれるなら、再建をお勧めすると話され、川野代表のからの「お勧めする形成の先生を教えてください」との要望に、河野先生は「僕の信頼する先生は~」とお答えくださり、和やかな空気になったように感じました。

 質問用紙での質問が終わった後、河野先生がこれからの乳がん治療は、大きく切除する時代ではなく、多くの治療薬から患者さん本人と主治医が話し合って決めていく時代を迎えることになるお話をされました。

 乳がん治療の質問のほかにも、治療後の悩みなどを話される方が多い印象を受けました。このような乳腺専門医である先生への相談会だけでなく、患者さん同士が近い距離で話をしたり聞いたりできる「あけぼのハウス」を12月に開催することを案内して相談会は終了しました。

あけぼの兵庫 副代表 高山美春 akebonohyogo@gaea.ocn.ne.jp

【参加者からの感想】
♦質問だけでなく、気持ちをつづったところまで読み上げてくださり、とても嬉しかったです。
♦乳がんは切らずに薬物療法で治す時代になったと聞いて希望が持てると思いました。

 

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