毎回endingは合唱「 believe」<br>  黒のベルト姿は山下さん(腰痛でも歌のリードはこの人しかいない)<br>  おなじみ田中眞紀先生の姿も見えます!<br>撮影:出張カメラマン和崎(山口)毎回endingは合唱「BELIEVE」
黒のベルト姿は山下さん(腰痛でも歌のリードはこの人しかいない)
おなじみ田中眞紀先生の姿も見えます!
撮影:出張カメラマン和崎(山口)
福岡には3人の顧問医が定着していて(これが良いかどうかはともかく)、毎年、レギュラー出演されている。今年のテーマは「世界の乳がん医療の潮流」、「乳がんのゲノム医療とは」、「乳がんの最新治療」の3つ。

比較的わかりやすいお話もあったのだが、全体的に講演というより、学会で専門医相手に話すような内容で難解、そして、盛り沢山。1枚のスライドを理解しようとしていると、すぐに次のスライドが覆いかぶさって、何をわかろうとしていたかもわからなくなる。この手の講演は福岡だけではなく、全国的と言ってもいい位、当たり前になっている。聞き手は患者、素人なのに。

そこで最後に私の爆弾発言が出た。「押しなべて、話が難しすぎる。誰もわからない」すると、会場がニコニコ笑っている。みな似た思いだったのだ。私がズバリ代弁したので、ホッとした。自分だけがわからないのではなかったのだと。「与えられたテーマに合わせたので・・・」「あけぼの会はレベルが高いので・・・」と先生がたは弁解された。

そう、元はと言えば、話が難しくなるようなテーマをお願いした方が悪い。先生がたは要望に合わせて、わざわざ、この場のために構想を練り、スライドを作成して、手間ひまかけてくださっているのだ。文句は言えない。なのに、私は言ってしまった。「患者がかわいそう」と思ったからだ。中には入院中の身を押して来ている人もいる。病人の会なんだから病人もいる。そんな人にも「来てよかった」と思ってもらえる講演会でなければ。

だからこれからは、講演をお願いするときに、テーマはともかく、くれぐれも患者がわかるような話にしてほしい、患者は素人なんです、とわかりきったことでも、何度も強調しよう。それしかない。

深野会長によると今年は第19回目だったそう。19年も続けてきたことに、ただ頭が下がる。毎年会場を探して、講師先生を決めて、マスコミ対策をして、手伝いを確保して、その上、人が来てくれるか心配で夜も眠れなくて・・・。患者会が講演会を開くこと自体、実は大変こと、素人集団。アイディアと決断、心配、ストレス、半端ではない。でも【あけぼの会】はどこの県も非常に上手に続けている。褒めてやってください。  ワット takakowatt@gmail.com