ジェネリック医薬品
 ジェネリック医薬品は、先発品の特許が切れたあとに新薬と同じ有効成分で作られた薬で、効き目は先発品と同等であると国が認めた薬です。開発費がかからないので先発品よりも低価格になっています。先発品とジェネリック医薬品の違いは有効成分をコーティングするための添加剤が違います。その添加剤の違いでアレルギーを起こす人がまれにいます。
 年間の国民総医療費は40兆円を超えていて莫大です。少しでも軽減をと思い、ジェネリックの使用を推進する国の指針に沿うよう積極的に処方していましたが、日本のあるジェネリック薬品製造の最大手企業のルーズな製薬工程管理に怒りを覚え、この企業のジェネリック薬品が信用出来なくなりました。私自身、今後このメーカーの薬は処方しないようにします。  
 みなさんは、いつも薬を貰っている調剤薬局で、どこのメーカーの薬が処方されているか聞けば、教えてくれます。今回の問題のメーカーのであれば他のメーカーに替えてくださいと頼めば、変更してもらえると思います。ジェネリック薬品のメーカーはたくさんあります。
 また診療時に、主治医に、いま処方されている薬は先発品か後発品かを確かめてください。後発品の場合、先発品にしてほしいと言えば、変更してもらえると思います。また、処方を入力する時に「後発品への変更はしないで」という指示も出せます。薬局で伝えるより、まず主治医に伝えたほうが良いでしょう。