夏空を照らすオレンジの満月<br>撮影:内藤桂子(新潟)2021/7/24夏空を照らすオレンジの満月
撮影:内藤桂子(新潟)2021/7/24
先日、【あけぼの岐阜】の橋渡代表から下記の報告が入りました。 「県庁の教育委員会から、がん教育の外部講師の派遣依頼が【あけぼの岐阜】に来ました。 大垣市教育委員会の委託を受けたもので、予算もついています。10中学校の内、今年は取り敢えず5校、道徳又は保健体育の授業で、ということです。乳がん患者としての体験談を通して、命の大切さを中学の教育現場でお話する機会になります。この活動を大垣市だけでなく、各市町村まで広げる為の第一歩だと県庁の担当者から聞きました。 ちなみに、資質の担保として、(一般社団法人)全国がん患者団体連合会(全がん連)のeラーニング★の研修を受け、修了証書を受領して下さい、という条件が出されましたので、【あけぼの岐阜】のスタッフ8名は全員、研修を受けて、修了証書をもらっています。これから更に勉強しながら取り組んでいきたいと思います。患者会の社会貢献が、啓発活動だけにとどまらず、教育現場でも貢献するというのは時代の変化のよるものと思います」
★e-ラーニング(正式名称):(一般社団法人)全国がん患者団体連合会(全がん連)の「外部講師のためのeラーニング~がん経験者・家族編」

橋渡代表が言う通り、まさに「時代の変化」、中学校の授業に「がん教育」を取り入れて、がん体験者を講師として招き、話を聴く。それも、一つの学校単位ではなく、県の教育委員会からの要請であること、これが持つ意味が大きい。岐阜だけでなく、6月には秋田でも佐藤代表が中学校へ医師とペアで出向いた報告があり、これは既に定着化している←クリック。また、埼玉では、数年に亘って看護学校から依頼があり、未来の看護師に講義をし、これも定着化している←クリック。あけぼの会立派!(これ以外の県でもあったら教えて)

この現象は確かに時代の変化だが、やはり【あけぼの会】が全国的に長年コツコツと地道な活動を続けてきたからではないだろうか。患者会としての本来の目的を見失わず、時代の受けを狙わず、患者という身分を常にわきまえ、医療側には本心から敬意を払い、医師の個人攻撃などはしない。そして、何より第一に患者のことを考え、患者の心を大事にして、一人の注文も聞き漏らさない。1人の患者を救えなくて、何が患者会か(これが私の口癖だった)。私たちなりの社会貢献をすることで、社会から認められる患者会に育っていった。

体験発表だけでは学校教育には足りない。先ず最近の中学生について知ることが大事(恥をかかないように)。そしてe-ラーニングで講師としての条件を身に着ける。それから、【あけぼの会】に「教育部門」を作り、みなで情報交換をしたり、失敗、改善点など話し合う場とすればよいのではないか。コロナ壁を取っ払うような未来の任務が見えてきて楽しい。

――私ごとですが、座ってTVばかり見て、お尻の骨が痛いんですが、これって病気??    ワット takakowatt@gmail.com