全国のみなさん、こんにちは!img012a
既に1/9日付けで「お知らせ」欄に紹介された講演会の報告と併せてお読みください。
みなさんが関心持たれると思う部分を小西代表に詳しく書いてもらいました。講師は田中眞紀先生(久留米総合病院病院長・写真➡)です。(ワット)

 

乳がんの治療開始前のコロナとインフルエンザ対策
・治療開始前にPCR検査を行う。入院が数回にわたる場合は、抗原定量検査でも可としている(久留米総合病院)
・予防接種は入院・化学療法前に受けてもらう。
・インフルエンザワクチンは、コロナワクチンと同時接種が可能(他は同時接種不可)

 

乳がん検査とワクチン接種
・検診の場合は、ワクチンより検診が優先される。
・術前、術後の必要な画像検査は延期することなく積極的に施行する。
・ワクチン接種は、対側の三角筋もしくは大腿部に接種することを勧める。
※ワクチン接種側の腋窩リンパ節が反応性に腫大することがあるが病気ではなく心配ない。自然な症状でありむしろ良好な免疫反応を獲得している兆候である。

 

乳がん発症を引き起こすリスクは?
・閉経前の肥満は可能性あり、閉経後の肥満は確実に増加させる、出産経験なし>あり(なしの方がリスクが高い)、授乳経験なし>経験あり、授乳期間が短い、初産年齢が高い、乳がんの家族歴、閉経後のホルモン補充療法(HRT:エストロゲン+合成黄体ホルモン併用療法)など。

 

発症リスクが増加または増加する可能性がある
・アルコール飲料の(多めの)摂取、喫煙(受動喫煙含む)、肥満、夜間勤務、糖尿病、低用量経口避妊薬や低用量エストロゲン・プロゲステロン配合薬の使用、ホルモン補充療法など。
・喫煙―発症リスクの増加はほぼ確実、受動喫煙でも増加する可能性がある。

 

発症リスクが減少または減少する、させる可能性がある
・運動、乳製品の摂取(但し過剰摂取はリスクを高める可能性あり)、大豆食品やイソフラボンの摂取(サプリメントとしての高用量イソフラボン摂取の乳がん予防効果や安全性は証明されていない)。

 

不妊治療における排卵誘発
・(海外の検討では)発症リスクを増加させていないが日本での検討が望まれる。

 

発症リスクを減少させるかどうか結論が出ていない
・コーヒーの摂取